イスラエル首相、休戦協議でハマス批判 非難合戦、協議に影響も

AI要約

イスラエルのネタニヤフ首相は、人質解放を含む休戦協議が停滞している理由をハマスの要求に求め、危機を指摘している。

ハマスとイスラエルの間で非難合戦が続き、休戦協議の進展に影を落とす可能性がある状況となっている。

イスラエルのガラント国防相は、ハマスの奇襲を防げなかった責任を自ら含めて調査する必要があると述べ、ネタニヤフ首相との確執が表面化している。

【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスと戦うイスラエルのネタニヤフ首相は11日、「私は人質解放に関する取引(の成立)に尽くしているが、ハマスはそれに反する要求に固執し、イスラエルを危機に陥れている」と述べ、人質解放を含む休戦協議の停滞はハマスに原因があるとの見方を示した。詳しい理由には言及しなかった。

ハマスはイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部の主要都市、ガザ市などで攻撃を激化させたことを受け、協議の障害になりかねないと主張していた。互いに非難し合う状況となり、休戦協議の進展に影を落とす可能性がある。

一方、イスラエルのガラント国防相は11日、昨年10月7日にハマスの奇襲を防げなかった理由に関し、自らとネタニヤフ氏の責任を含め、国家レベルで原因究明の調査が行われるべきだとの考えを示した。軍の新兵の卒業式で述べたもので、調査に否定的なネタニヤフ氏も列席していた。

ガラント氏はガザの戦後統治像を示すよう求めるなど、ネタニヤフ氏との間で以前にも確執が表面化していた。