イスラエル首相、ハマスが停戦枠組みに反する要求と非難

AI要約

イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでの停戦の枠組みをめぐり、ハマス側に対して反対要求を非難した。

停戦協議は米国の後押しで進められており、エジプトとカタールでも行われているが、ハマスの要求がネックになっている。

ハマスは米国支持の提案に譲歩したものの、イスラエルの交渉姿勢を批判し、合意に向けた詳細部分の調整がまだ必要となっている。

イスラエル首相、ハマスが停戦枠組みに反する要求と非難

Nidal al-Mughrabi Dawoud Abu Alkas

[カイロ/ガザ 11日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は11日、米国などの働きかけで交渉が行われているパレスチナ自治区ガザでの停戦の枠組みを巡り、イスラム組織ハマス側がこの枠組みに反する要求をしていると非難した。

停戦協議は米国が後押しし、エジプトとカタールで進められている。イスラエル首相府によると、同国情報機関シンベトのトップは交渉のためにカイロに出向いた。

こうした中でネタニヤフ氏は「私は人質解放につながる合意を目指す決意だ。しかしハマスはその枠組みと矛盾するさまざまな要求にこだわっており、イスラエルを危険にさらしている」と強調した。

ただネタニヤフ氏は、ハマスが具体的にどのような要求をしているのかは明らかにしていない。

サリバン米大統領補佐官は、停戦合意を成立させるためにはまだ多くの詳細部分を詰めなければならないと説明。「合意に到達できるとしても、そこまではなお距離がある」と語った。

一方ハマスは、先週に米国が支持するイスラエルの提案に対する譲歩を行って以降、仲介者からは最新の事情をまだ知らされていないと述べた上で、イスラエルがこれまでと同じように交渉を不首尾に終わらせる目的で時間稼ぎをしていると反発している。