NATOの反中国勢力化を支持せず=ハンガリー外相

AI要約

ハンガリーの外相がNATOが反中国勢力になることを望まず支持しないと表明

NATO声明案は中国をウクライナ紛争でのロシアの支援者と位置付け、中国は反発

外相はNATOは防衛同盟であり、ウクライナのNATO加盟は同盟を強化するのではなく弱めると指摘

NATOの反中国勢力化を支持せず=ハンガリー外相

[ブダペスト 11日 ロイター] - ハンガリーのシーヤールトー外相は11日、北大西洋条約機構(NATO)が「反中国勢力」になることを望んでおらず、そのような事態を支持しないと述べた。

NATO首脳会議の声明案では、中国をウクライナでのロシアによる戦争の「決定的な支援者」としており、中国側はこれについて偏見であり「不和の種をまいている」と反発している。

シーヤールトー外相はハンガリー国営テレビで、インド太平洋地域におけるNATOの同盟構築への取り組みに関する質問に対し「NATOは防衛同盟であり、反中国勢力として組織化することはできない」と応じた。

また、ウクライナのNATO加盟に関して「全く異なる見解があるため、ウクライナの加盟は統一同盟を強化するのではなく弱めることになる」と指摘。「ウクライナのNATO加盟は同盟の防衛的性格を強化することにもならない。なぜなら、実際にはロシア・NATO間に公然たる紛争リスクを生み出すことになるからだ」とした。