ポーランドの米弾道ミサイル防衛基地、任務準備整う NATO表明
北大西洋条約機構(NATO)は、ポーランド北部に新たな米ミサイル防衛基地を設置し、弾道ミサイル攻撃への準備を整えた。
NATOは、弾道ミサイルによる脅威が高まる中、基地の準備態勢の重要性を強調している。
ポーランド北部に配備された迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」は、弾道ミサイルを迎撃する能力を持っている。
Sabine Siebold
[ワシントン 10日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)は10日、ポーランド北部の新たな米ミサイル防衛基地について、任務の準備が整ったと明らかにした。NATOのミサイル防衛シールドの一部として弾道ミサイル攻撃を探知・迎撃する能力を持つ。
NATOのストルテンベルグ事務総長はワシントンで開いている首脳会議の合間に、弾道ミサイルによる脅威が高まる中、同基地の準備態勢は重要な一歩だと指摘。
ウクライナや中東の紛争で弾道ミサイルが広く使用されているとし、「防衛同盟としてわれわれはその脅威を無視できない。ミサイル防衛は集団防衛というNATOの中核的任務にとって不可欠だ」と述べた。
NATOによると、ポーランド北部に配備されたのは地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」で、短距離から中距離の弾道ミサイルを迎撃できる。