ヒートドーム現象…全米で猛暑 滑り台76℃ 回転式の橋は膨張して通行不可に

AI要約

アメリカ西部にヒートドーム現象が襲い、ラスベガスでは観測史上最高の48.9℃を記録。地元住民は涼むために噴水を利用している。

ヒートドーム現象による異常な暑さが全米で約4000万人に影響し、デスバレーでは熱中症で死亡事故が発生。ニューヨークでは猛暑によって橋が破損し、大規模な交通渋滞が発生。

高気圧が上空にとどまり、熱い空気が地表を覆い、熱の逃げ場がなくなることでヒートドーム現象が生じている。

ヒートドーム現象…全米で猛暑 滑り台76℃ 回転式の橋は膨張して通行不可に

 アメリカ西部を中心に猛烈な暑さが続くヒートドーム現象が、有名観光名所でも発生しています。

 カジノの街、ラスベガス。猛烈な暑さが人々を襲います。7日には、観測史上最高の48.9℃を記録しました。

 バスケットコートにも公園にも、人っ子一人いません。

 滑り台の温度を測ってみると76℃でした。子どもが滑れる温度ではありません。噴水の周りだけは、かろうじて人がいます。

地元住民

「子どもを連れて、よくここに来ています。お金もかからないし、涼むには一番手っ取り早いですから」

 ここまでの異常な暑さをもたらしている原因は、ヒートドーム現象です。

 上空に高気圧がとどまることで熱の逃げ場がなくなり、熱い空気がまるでドームのように地表を覆っているのです。

 その影響は、西海岸を中心に広範囲におよび、全米でおよそ4000万人が猛烈な暑さに苦しめられています。

 最高気温が53℃を超えたデスバレーでは、ツーリング客が熱中症で死亡しました。

 一方、東海岸のニューヨークでも、暑さのせいで思わぬ事態が起きていました。

 連日、猛烈な暑さに襲われるアメリカ。ニューヨークにある回転式の橋では、接続部分が猛暑によって金属が膨張して、一部分が大きく破損して外れてしまっています。

 対処方法は、ただひたすら冷やして、膨張した金属が戻るのを待つことのみ。橋はその後、通行が可能になりましたが、周辺の道路では大規模な交通渋滞が発生しました。

(「グッド!モーニング」2024年7月10日放送分より)