「史上最も暑い6月」 世界平均気温13か月連続で更新 EU機関

AI要約

欧州連合(EU)の気候監視ネットワーク、コペルニクス気候変動サービス(C3S)は、観測史上最も暑い6月だった先月について発表し、世界平均気温が13か月連続で過去最高を更新していると報告した。

エルニーニョ現象や海面水温の記録更新が世界中の気温上昇に影響しており、最高気温の更新に大きく関わっていると述べられた。

しかし、太平洋赤道域での海面水温が低下し、ラニーニャ現象の発生が近いことも指摘され、今後数か月で気温が緩和される見通しだという。

「史上最も暑い6月」 世界平均気温13か月連続で更新 EU機関

【AFP=時事】欧州連合(EU)の気候監視ネットワーク、コペルニクス気候変動サービス(C3S)は8日、先月が観測史上最も暑い6月になったとし、2023年6月以降、月ごとの世界平均気温は13か月連続で過去最高を更新したと発表した。

 エルニーニョ(El Nino)現象は世界的な気温上昇につながることが多い。C3Sの上席研究員、ジュリアン・ニコラス(Julien Nicolas)氏は、月別の最高気温の連続更新とエルニーニョ現象の発生が重なっていると説明した上で、「最高気温が更新されている要因の一つではあるが、それだけではない」と話した。

 大西洋、北太平洋、インド洋の海面水温の記録更新も、世界中の気温上昇に影響している。

 世界の平均海面水温も、15か月連続で最高記録を更新した。

 一方で、太平洋赤道域の海面水温が平年より低い状態となるラニーニャ(La Nina)現象が近々発生する可能性が高く、ニコラス氏は「今後数か月で、世界中の気温の高さは緩和される見通し」だと指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News