【ドイツ】量子技術プランク、5千万ユーロ調達

AI要約

新興企業プランクは、シリーズAの資金調達で5,000万ユーロを獲得し、量子コンピューティングクラウドサービスや業界向けの量子ソフトウェア開発を目指す。

資金調達は連邦経済・気候保護省などが主導し、マックス・プランク財団やバイエルン・カピタルも参加。連邦教育・研究省からも助成金を受けている。

プランクは2022年に設立され、量子コンピューターの開発に取り組んでおり、ドイツ政府からの受託プロジェクトも進行中である。

 量子コンピューターを開発するドイツの新興企業プランク(PlanQC)は8日、シリーズAの資金調達ラウンドで5,000万ユーロを獲得したと発表した。資金は、量子コンピューティングクラウドサービスの確立と、化学やヘルスケア、気候保護技術、自動車、金融といった業界向けの量子ソフトウエアの開発に活用する。

 資金調達ラウンドは、連邦経済・気候保護省のディープテック・気候基金 (DTCF)などが主導した。科学プロジェクトを支援しているマックス・プランク財団や、南部バイエルン州のハイテク新興企業に特化した投資会社バイエルン・カピタル(Bayern Kapital)も参加した。連邦教育・研究省(BMBF)からの助成金も得た。

 プランクは2022年に、マックス・プランク量子光学研究所とミュンヘン大学の研究者らが設立した。ドイツ政府から、ライプニッツ・スーパーコンピューティングセンターに1,000量子ビットの量子コンピューターを納入するよう委託されている他、ドイツ航空宇宙センター(DLR)向け量子コンピューターの開発も受注している。