極右沈黙、左派歓喜 仏総選挙で明暗

AI要約

フランス総選挙で極右と左派が思わぬ結果を収める

極右支持者は落胆し、左派支持者は歓喜

左派が予想外の勝利を収め、社会党のオランド前大統領も当選

 【パリ時事】7日投開票されたフランス総選挙は、予想外の振るわない結果となった極右・国民連合(RN)と、思わぬ躍進を遂げた左派連合の間で明暗がくっきり分かれた。

 極右支持者は沈黙し、左派支持者は歓喜した。

 投票は7日午後8時(日本時間8日午前3時)に締め切られ、各メディアが議席予想を速報した。パリの集会場に詰め掛けたRN支持者らは、期待を大幅に下回る情勢にテレビの前でぼうぜん自失。シャンパングラスを手に待ち構えていた女性は、口を付けることができなかった。

 RNは議席を減らすわけではなく、党勢拡大は確実。バルデラ党首は「RN史上、最大の快挙だ」と選挙結果に胸を張ったが、表情は暗かった。

 一方、想定外の勝利の知らせに目を丸くしたのが左派。パリ北部の広場に集まった支持者らは「信じられない」といった表情で抱き合い、跳びはねた。左派最大政党「不屈のフランス」を束ねるメランション氏は「国を統治する用意がある」と気勢を上げ、拍手喝采を浴びた。

 左派陣営は、極右台頭への懸念から出馬した社会党のオランド前大統領も当選を果たした。