インド・モディ首相 プーチン大統領と会談へ 8日からロシアを訪問 侵攻後初めて

AI要約

インドのモディ首相がロシアを訪問し、プーチン大統領との会談が行われる。関係発展やウクライナ侵攻について協議される。

インドはロシアから原油を引き続き購入し、独自の外交を展開。会談でのモディ氏の発言が注目される。

プーチン大統領は上海協力機構の首脳会議に出席し、ベラルーシの加盟などが承認される。上海協力機構を対欧米対抗軸と位置付けたい意向が示された。

インドのモディ首相は今月8日から9日にかけてロシアを訪問し、プーチン大統領と会談を行います。モディ氏のロシア訪問はウクライナ侵攻後初めてです。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領とモディ首相の会談では、「両国の関係発展や国際的・地域的な議題について話し合われる」としていて、ロシアによるウクライナ侵攻についても協議するとみられます。

ロシアの伝統的な友好国であるインドは、侵攻後もロシアから原油を購入し続けるなど独自の外交を展開していて、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は今回の訪問を「最重要視している」と述べています。

また、モディ氏は侵攻開始後のおととし9月、「今は戦争のときではない」とプーチン氏に懸念を伝えていて、今回の会談での発言が注目されます。

一方、プーチン大統領は4日、中央アジアのカザフスタンで行われた中ロ主導の枠組み、上海協力機構の首脳会議に出席しました。

首脳会議ではロシアと同盟関係にあるベラルーシの加盟が承認され、加盟国は10か国に拡大しました。

プーチン氏は上海協力機構について「新たな世界秩序の主要な柱だ」と強調。侵攻をめぐり対立を深める欧米への対抗軸として位置付けたい狙いがあるとみられます。