与党と左派、極右阻止へ候補一本化 210人超が出馬辞退 仏総選挙

AI要約

フランス国民議会選挙で、210人余りが決選投票への出馬を辞退。

与党と左派野党が一本化して極右野党の過半数獲得を阻止する狙い。

決選投票で一騎打ちが400超に増える中、与党は最後の一秒まで戦う姿勢。

 【パリ時事】フランス国民議会(下院、定数577)選挙で、中道与党と左派野党の候補を中心とする210人余りが7日の決選投票への出馬を辞退した。

 ルモンド紙(電子版)が2日、暫定集計として伝えた。各選挙区で両陣営の候補を一本化して当選者を増やし、反移民や自国第一主義を掲げる極右野党・国民連合(RN)の過半数獲得を阻止するのが狙いだ。

 6月30日の第1回投票でRNの躍進が確実となり、幅広い選挙区で事実上の共闘が必要と判断した。ただ、与党と左派は「反極右」以外で対立関係にあり、支持者の投票行動は読み切れない。

 第1回投票では76選挙区で過半数を得票した候補者が当選。決選投票は残る501選挙区で争われる。同紙によると、このうち306選挙区で極右、中道、左派などの顔合わせになる可能性があった。しかし、候補の一本化で三つどもえは95選挙区に減り、一騎打ちが400超に増えた。

 与党の陣頭指揮を執るアタル首相は2日、「フランスのため、最後の1秒まで戦う」とX(旧ツイッター)に投稿した。