テレビ討論会で失態を演じたバイデン、大富豪たちの反応は?

AI要約

米国時間6月27日に行われたテレビ討論会で、バイデン大統領が失態を演じ、民主党関係者や献金者の懸念が高まっている。

一部の支持者は別の候補者を検討する声も上がっているが、バイデン陣営は資金集めを続けている。

有力なビリオネアたちの意見やバイデン大統領のパフォーマンスについての議論も活発化している。

テレビ討論会で失態を演じたバイデン、大富豪たちの反応は?

バイデン大統領が米国時間6月27日に行われたテレビ討論会で失態を演じたのを受け、民主党関係者や献金者の間から懸念の声が上がっている。大統領の支持者であるビリオネアの一人は、民主党がトランプと戦うために別の候補者を検討すべきだと述べている。しかし、バイデン陣営は逆風の中で資金集めを継続している。

著名なハイテク投資家で人気番組『シャークタンク』の司会者を務めるマーク・キューバンは、29日のCNNの番組で、大統領選挙でトランプに勝つ可能性のある「潜在的な後継者」がいるかどうかを見極めるための世論調査を見たいと語った。

保有資産が54億ドル(約8700億円)のキューバンは、選挙戦を変えるためのバイデン大統領の代わりの候補を「検討する価値がある」と主張した。

彼は、X(旧ツイッター)への投稿で、「バイデンのパフォーマンスはひどい」と述べ、81歳のバイデン大統領が「弱々しく見えた」と語ったが、トランプも「すべての質問に答えをはぐらかし、嘘をついていた」と主張した。

一方、リンクトインの創業者で保有資産が25億ドル(約4025億円)のリード・ホフマンは、民主党にこれまでの路線を続けるよう促し、大統領に撤退を促すのは「悪いアイデア」だと主張している。ニューヨーク・タイムズ(NYT)が入手したEメールによると、バイデン陣営に1770万ドル(約28億5000万円)を献金したホフマンは、バイデン大統領の「価値観や直感、愛国心、勇気」を称賛し、大統領がまだ勝つことができると述べている。

NFLのタンパベイ・バッカニアーズの共同オーナーで、保有資産が17億ドル(約2737億円)のアヴラム・グレイザーも、29日にイーストハンプトンの自宅でバイデン大統領の資金調達イベントを開催することを躊躇しなかったと報じられた。

スティーブ・ジョブズの未亡人で、保有資産が145億ドル(約2兆3000億円)のローレン・パウエル・ジョブズも、大統領の討論会でのパフォーマンスに危機感を抱いたと報じられたが、彼女は公には発言をしていない。

一方、トランプを支持するパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメント創業者のビル・アックマンは、討論会の終了後に、トランプが「重要な問題に対して強く合理的に見えた」と主張し、「トランプは勝つことを知っている。誰もがそう思っている」と語った。

イーロン・マスクは、28日のXの投稿に、MSNBCの番組の司会者のジョー・スカーボローがバイデン大統領を「極めて理知的だ」と評価する動画のリンクを引用し、「大笑いだ」と書いて大統領を揶揄した。