山火事が同時多発、強風で状況厳しく ギリシャ

AI要約

ギリシャ各地で同時発生している山火事について、首都アテネ近郊での消火活動が厳しい状況で行われている。暖かい冬からの急激な気温上昇により、今年は厳しい山火事シーズンが予想されている。

強風により40か所以上で山火事が発生し、南部アッティカ県では大規模な火災が発生。アテネ近郊では避難指示が出されるなど、状況は深刻だ。

首相は防災の徹底を呼びかけ、より厳しい山火事シーズンに備えるよう警告している。

山火事が同時多発、強風で状況厳しく ギリシャ

【AFP=時事】ギリシャ各地で山火事が同時発生している。6月30日には首都アテネ近郊で消火活動が行われたが、強風のため厳しい状況となっている。

 観測史上最も暖かい冬となったギリシャでは最近、最高気温が44度まで上昇し、史上最も早い熱波の到来を記録。今年は厳しい山火事シーズンになると予想されている。

 消防筋によると、風速27メートルを超える強風が観測された29日には、全国各地40か所以上で山火事が発生した。

 30日には南部アッティカ(Attica)県の2か所で大規模な山火事が発生。首都アテネ近郊の8地区に避難指示が出された。

 アッティカ半島南端部の自治体首長はアテネ・マケドニア通信社(AMNA)に「強風が続いており状況は極めて厳しい。火勢は衰えず、多くの場所で出火している」と語った。

 消防の広報担当者は、30日は「消防隊にとって今年に入って最も困難な日だった」と話した。

 キリアコス・ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相は同日、フェイスブックへの週例投稿で、より厳しい山火事シーズンはこれからだとした上で、防災の徹底を呼び掛けた。【翻訳編集】 AFPBB News