7月の欧州、熱波や山火事が続く懸念-気温上昇進む見通し

AI要約

欧州では7月に大陸の一部で熱波や山火事が続く見通し。

海面水温の上昇が暑さの一因とされ、北半球では2024年が最も暑い年になると予想。

ギリシャでは山火事が発生し、イタリア北部では大雨に備える必要がある。

(ブルームバーグ): 欧州では7月、暑さがさらに激しさを増し、大陸の一部で発生している熱波や山火事がほとんど緩和されないことが予想される。

ブルームバーグが気象学者を対象に実施した調査によると、ギリシャとスペイン、イタリアが7月に最も暑くなるという。ドイツとフランス、英国は平均気温を下回りそうだが、月末までに暑くなる可能性がある。

米衛星通信サービスのマクサー・テクノロジーズの気象学者マシュー・ドロス氏は、大西洋の海面水温がここ数カ月で高温記録を更新しており、欧州南東部の暑さの一因となるとの見通しを示した。

ドロス氏は「海洋と大気は互いに密接に作用しており、世界の海面水温の状態が影響を及ぼしている」と述べた。

気候変動により、世界的に異常気象の影響が悪化しており、2024年は記録上最も暑い年になる見込みだ。北半球では何百万人もの暮らしと生活を昨年脅かした酷暑の再来に備えている。

ギリシャでは6月に気温が40度を超え、全土で山火事が発生。観光客に人気のサントリーニ島やミコノス島からアテネに至るまで、今後数週間は山火事が増えるリスクが高まる。

欧州北部からの冷たい風と、南東からの暖かい空気がぶつかるイタリア北部は7月、バルカン半島北部やバルト海沿岸とともに、大雨の中心地となる見込み。

米天気予報会社アキュウェザーの上席気象予報士タイラー・ロイズ氏は、「この地域では、激しい風やひょうを伴い鉄砲水をもたらす強い嵐が複数回発生する可能性がある」と指摘した。

英国やフランスといった欧州の他地域では、7月の雨量が例年の平均を下回る見通し。

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原題:Heat Waves and Wildfires Set to Persist in Europe Next Month (1) (抜粋)

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