世界の熱波、今月50億人に影響 気候変動で発生確率3倍 米研究機関

AI要約

米国の気候研究機関「クライメート・セントラル」が発表した研究によると、世界各地で発生した6月の熱波により、総人口の約6割に当たる50億人近くが影響を受けたことが明らかになった。

人間の活動が引き起こす気候変動により、各地で熱波が起きる確率が3倍以上に高まったことが報告されている。

インド、中国、日本を含む49億7000万人が熱波にさらされ、研究者は二酸化炭素の汚染が収まらない限り、熱波がより頻繁に発生する可能性があると警告している。

 【ニューヨーク時事】米国の気候研究機関「クライメート・セントラル」は27日、6月に世界各地で発生した熱波で、総人口の約6割に上る50億人近くが影響を受けたとする研究結果を発表した。

 各地で熱波が起きる確率は、人間の活動がもたらした気候変動により、少なくとも3倍以上に高まったという。

 調査対象となったのは6月16~24日の9日間。インドの6億1900万人、中国の5億7900万人、日本の7800万人を含む計49億7000万人が熱波にさらされた。研究を率いたパーシング博士は「二酸化炭素による汚染を止めない限り、熱波はさらに日常的に起きるようになるだろう」と述べた。