認知能力低下を露呈、バイデン氏「交代論」現実味 米大統領選討論会でトランプ氏に「惨敗」 NYタイムズは撤退要求の社説を掲載

AI要約

11月の米大統領選に向けた民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領の第1回討論会で、バイデン氏の言葉に詰まる場面や認知能力低下が懸念され、交代論が浮上している。

バイデン氏に代わる人選として、ミシェル・オバマ氏の名前が挙がっており、バイデン氏の撤退を前提に進められている。

筆者は、ミシェル氏が大統領候補でハリス氏が副大統領候補となるシナリオを提案し、バイデン氏の降りることが大前提であると論じている。

11月の米大統領選に向けて27日に行われた民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の第1回討論会は、「バイデン氏の事実上の敗北」との見方が大勢を占めた。民主党候補を正式指名する8月の党大会前の交代論が現実味を増してきた。

バイデン氏は言葉に詰まる場面や言い間違いが目立ち、認知能力低下の懸念を強めた。米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は28日、バイデン氏に撤退を求める社説を掲載した。ロイターも党内に交代論が浮上していると報じた。

バイデン氏に代わる人選で、福井県立大学名誉教授の島田洋一氏が以前から指摘しているのがバラク・オバマ元大統領夫人のミシェル・オバマ氏(60)だ。

島田氏は「本来後継候補となるべきカマラ・ハリス副大統領(59)はバイデン氏よりも人気がない。カリフォリニア州知事のギャビン・ニューサム氏(56)もいるが、黒人女性のハリス氏を降ろして白人男性のニューサム氏を起用することは民主党には無理だろう。ミシェル氏が大統領候補で1歳年下のハリス氏を副大統領候補とすればハリス氏の顔も立つ。ただ、バイデン氏が降りることが大前提で、説得できるのはジル夫人だけだ」と解説した。