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フォンデアライエン欧州委員長が続投へ 主要ポストは親EU派に
EUは次期欧州委員長に現職のフォンデアライエン氏を指名。7月に欧州議会での承認を得れば2期目になる見通し。
EUの主要ポストは中道3会派で分け合われる見通し。懐疑的な会派ECRのメローニ首相は棄権し、造反者も出る可能性がある。
ポルトガルのコスタ前首相がEU大統領後任、エストニアのカラス首相が外相後任に指名。EU議会選挙で躍進した勢力がEU主要ポストを動かす可能性も。
![フォンデアライエン欧州委員長が続投へ 主要ポストは親EU派に](/img/article/20240629/667f586355c5e.jpg)
欧州連合(EU)は27日の首脳会議で、次期の欧州委員長に現職のフォンデアライエン氏を指名した。欧州委員長はEUの行政執行機関のトップで、任期は5年間。7月に欧州議会の承認を得て正式決定すれば2期目となる。
ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)の後任にはポルトガルのコスタ前首相を、ボレル外務・安全保障政策上級代表(外相)の後任にはエストニアのカラス首相を指名した。6月初旬の欧州議会選挙ではEUに批判的な勢力が躍進したが、EUの主要ポストは親EUの中道3会派で分け合う形になりそうだ。
一方、ロイター通信によると、EUに懐疑的な会派「欧州保守改革」(ECR)を実質的に率いるイタリアのメローニ首相は欧州委員長指名の投票を棄権し、コスタ、カラス両氏の指名には反対した。フォンデアライエン氏の2期目を巡る欧州議会の承認時には、中道会派から造反者が出る可能性もあり、ECRの動向は注目を集めそうだ。【ブリュッセル岡大介】