NATO、次期事務総長にオランダのルッテ首相選出 10年ぶり交代

AI要約

北大西洋条約機構(NATO)は、10月に任期満了を迎える事務総長の後任にオランダのルッテ首相を選出した。

ルッテ氏はNATO加盟国の大使によって承認され、10年ぶりの事務総長交代となる。

事務総長は加盟国間の調整を担い、ロシアのウクライナ侵攻や米大統領選を見据えて加盟国をまとめる役割を果たす。

NATO、次期事務総長にオランダのルッテ首相選出 10年ぶり交代

 北大西洋条約機構(NATO)は26日、10月に任期満了を迎えるストルテンベルグ事務総長の後任に、オランダのルッテ首相を選出したと発表した。AP通信によると、NATO加盟国の大使によって承認されたという。NATOの事務総長交代は10年ぶり。

 ルッテ氏は2010年から14年間、オランダ首相を務める。ルッテ氏の事務総長就任については、今年2月に米英独仏などが支持し、有力候補とされていた。NATOの意思決定には32の全加盟国の同意が必要で、加盟国間の調整が続き、今月20日、すべての加盟国がルッテ氏への支持を固めていた。

 事務総長は、加盟国の文民代表でつくるNATOの最高意思決定機関「北大西洋理事会」の議長で、加盟国間の調整を担う。ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、11月の米大統領選でウクライナ支援に懐疑的なトランプ前大統領の再選が現実味を帯びる中、加盟国をまとめる。