〝自称G8〟の韓国に資格はあるのか 尹大統領、中央アジア歴訪の裏事情 G7ゲスト国にもなれず…マスコミの攻撃回避に必死

AI要約

韓国はG7サミットに出席できずショックを受け、急きょ中央アジア3カ国を歴訪した。しかし、その歴訪も事前に計画されていたものであった。歴訪でウズベキスタンにKTX輸出が決定するなどの成果もあったが、実は既に契約があったことが明らかになっている。

イタリアで開催されたG7サミットに韓国がゲスト出席できなかったことで大きなショックを受けた。野党系マスコミが政権を攻撃する中、大統領府は歴訪の事前計画を隠していた。

中央アジア3カ国の歴訪でKTX車両の輸出が決まったとされるが、実際は事前に合意された契約であり、輸出額もそれほど大きくなかった。

〝自称G8〟の韓国に資格はあるのか 尹大統領、中央アジア歴訪の裏事情 G7ゲスト国にもなれず…マスコミの攻撃回避に必死

【深層韓国】

韓国はかねて、「わが国は事実上のG8(先進8カ国)である」と称してきた。最近は「カナダを追い出し、韓国を入れろ」との声まで漏れてくる。そんな国にとって、今月、イタリアで開催されたG7(先進7カ国)サミットにゲスト出席できなかったことは大きなショックだった。

それを打ち消そうと、急きょ決まったのが、イタリアサミットに時期を合わせた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の中央アジア3カ国(トルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン)歴訪だったのではあるまいか。

日本の外交常識からすれば、一国の元首が来日するとなれば、1年以上前から準備する。議長国であるイタリアが発表したゲスト招待国リストに韓国が入っていないと確認されたのは4月中旬。それから2カ月ほどで3カ国歴訪日程が決まり実行されるとは、日本の常識では信じがたい。

しかし、リストから外れていることが明らかになり、野党系マスコミが一斉に「お粗末政権」攻撃をしている間、大統領府は沈黙していた。

「実は、その期間はすでに中央アジア歴訪が決まっており…」とアナウンスすれば、政権批判を鎮められただろうに、大統領府はしなかった。なぜだ。

サミットが始まれば、また「ゲスト国にもなれなかったお粗末政権」攻撃が始まる。それを避けようと、必死になってねじ込んだのだろう。

思い出すのは2016年の伊勢志摩サミットだ。当時の安倍晋三首相は朴槿恵(パク・クネ)大統領をゲスト招待した。が、朴氏はサミットに合わせるように、急遽(きゅうきょ)決めたアフリカ歴訪に向かった。

「フーン、アベの招待なんかに尻尾を振って行けるはずがないでしょ」といったところだったのだろう。

尹氏の歴訪で、ウズベキスタンへの高速鉄道(KTX)車両の輸出が決まったかのように報道されている。どの国にも輸出できなかったKTXが初輸出されるとは、それは慶事だ。

しかし、実は既にメーカーの現代ロテムとウズベキスタン鉄道公社の間で合意していた契約調印の日取りを延ばして「両国大統領の立ち合い」の形にしたのだ。輸出額も300億円ほどにすぎない。