「G7は西側の覇権維持の政治的道具」中国が首脳声明に反発

AI要約

イタリアで開かれたG7サミットが、ロシア支援や中国への懸念を示す首脳声明を発表。中国政府は反発し、G7を覇権維持の道具と非難。

G7声明では中国の電気自動車バッテリーの過剰生産に懸念表明。中国外務省はこれに反論し、客観的事実に逸脱していると主張。

林報道官はG7を経済貿易問題を政治化する脅迫者と非難。G7は国際経済を安定させる趣旨から外れていると指摘。

「G7は西側の覇権維持の政治的道具」中国が首脳声明に反発

イタリアで開かれたG7サミット=主要7か国首脳会議が、ロシアを支援しているなどとして中国への懸念を示す首脳声明を発表したことに対し、中国政府は「G7は西側の覇権維持のための政治的道具になっている」などと反発しました。

G7サミットが14日、採択した首脳声明では、▼ロシアを支援しているなどとして中国への懸念が示されたほか、▼中国のメーカーが政府から多額の補助金を受けて電気自動車のバッテリーなどを「過剰生産」しているとして、これについての懸念も表明されました。

これに対し、中国外務省の林剣報道官は17日の会見で強く反発しました。

中国外務省 林剣報道官

「現在、G7は国際経済を安定させるという成立当初の趣旨から外れ、ますますアメリカと西側の覇権を維持する政治的道具になっている」

また、林報道官は「過剰生産」をめぐる指摘について「客観的事実から逸脱している」と反論。「G7は経済貿易問題を政治化する脅迫者になっている」と非難しました。