ロシア戦闘機がスウェーデン領空侵犯 NATO加盟後初

AI要約

スウェーデン軍は15日、ロシアの戦闘機スホイ24が14日午後、スウェーデンの領空を侵犯したと発表した。

ロシアの戦闘機はスウェーデンからの警告を無視し、侵犯は短時間だった。

スウェーデンはNATO加盟後、初めてのロシアによる領空侵犯として問題視している。

 スウェーデン軍は15日、ロシアの戦闘機スホイ24が14日午後、スウェーデンの領空を侵犯したと発表した。

 発表によると、領空侵犯があったとされるのはバルト海の要衝であるスウェーデン南部のゴットランド島の南東空域。ロシアの戦闘機はスウェーデン空軍から警告を受けたが、無視したという。侵犯は長く続かなかったとしている。

 スウェーデン空軍のウィクマン司令官は発表で「ロシアの行動は容認できない」とした。ロシアによるスウェーデンの領空侵犯は2022年以来で、スウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)に加盟して以来初となる。

 フィンランド国境警備隊も14日、同国南東部ロビーサ近郊で、ロシア軍機4機が領空侵犯した疑いがあると発表した。領空侵犯は10日に発生し、一時フィンランド領内の2.5キロまで及んだ可能性があるとしている。(ブリュッセル=森岡みづほ)