<14億の選択>インド総選挙、与党が単独過半数割れ モディ氏は続投を宣言

AI要約

4日開票されたインド総選挙では与党連合が過半数の議席を獲得し、モディ首相が勝利宣言したが、前回選挙に比べ議席数が減少し、単独過半数を割る結果となった。

モディ首相は3期目を勝ち取ったものの、与党連合の議席は約290程度となり、BJPが240程度に留まり、初めて単独過半数を逃した。過去の選挙ではより多くの議席を獲得していた。

モディ政権下での経済成長と共に、農村部の失業率や経済格差への不満が高まっており、最大野党・国民会議派も躍進。モディ氏の政治的な敗北と表現されている。

<14億の選択>インド総選挙、与党が単独過半数割れ モディ氏は続投を宣言

 4日開票されたインド総選挙はインド人民党(BJP)が中心の与党連合が過半数の議席を獲得し、モディ首相が勝利宣言した。ただ、改選前から60議席前後減らし、BJP単独では過半数を割り込んだ。

 モディ氏は4日夜「3期目が決まったのは明らかだ」と述べ、続投を宣言した。地元メディアによると、小選挙区353議席のうち与党連合の議席数は290程度となる見通し。BJPは240程度にとどまり、モディ政権が発足した2014年以降初めて単独過半数を逃した。BJPは19年の前回選で300議席超、与党連合としては350議席超を獲得していた。

 モディ政権下で経済成長が続く一方、農村部を中心に高い失業率や経済格差に対する不満が高まっていた。事前の世論調査などに反して躍進した最大野党・国民会議派のカルゲ総裁は「国民はモディ氏に負託を与えなかった。彼の政治的な敗北だ」と語った。【ニューデリー川上珠実】