米ミサイルの独配備計画に「冷戦」を警告 ロシア大統領府

AI要約

ロシアは、米国によるドイツへの長距離ミサイル配備計画を冷戦型の対立を引き起こすと警告。

クレムリンは直接対決を伴う冷戦の特質が復活しつつあると懸念。

米国とNATO加盟諸国はロシアのウクライナ侵攻に対処し、欧州の防衛を強化している。

米ミサイルの独配備計画に「冷戦」を警告 ロシア大統領府

【AFP=時事】クレムリン(Kremlin、ロシア大統領府)は11日、米国によるドイツへの長距離ミサイル配備計画は、ロシアと西側諸国との間に冷戦型の対立をもたらすと警告した。

 米ホワイトハウス(White House)は10日、ワシントンでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議開催中に、ドイツへの長距離ミサイル配備計画を発表。巡航ミサイル「トマホーク(Tomahawk)」などの長距離兵器を欧州に常駐させれば抑止力として機能すると主張した。

 これを受け、クレムリンのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は国営テレビに対し、「われわれは着実に冷戦へのステップを踏んでいる」「直接対決を伴う冷戦のすべての特質が復活しつつある」と警告した。

 米政府の決定は、ロシア人に「団結」とウクライナ侵攻における「すべての目標達成」を実現する理由をもたらしたと述べた。

 米国を筆頭とするNATO加盟諸国は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、欧州の防衛を強化している。

 ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は、「適切な時期に下された必要かつ重要な決定」として、米国のミサイル配備を歓迎した。【翻訳編集】 AFPBB News