韓国 きょうのニュース(6月3日)

AI要約

南北軍事合意の全面停止案が4日の閣議にかけられることが決定された。南北間の相互信頼回復まで効力停止とし、韓国軍の対抗措置が可能となる。

南東部沖に大規模な石油・ガス埋蔵可能性が発表され、政府は調査日程を計画。開発には政府支援と巨額の投資が必要であり、成功には7~10年かかる見込み。

政府が研修医の辞表受理禁止を撤回検討中。辞表受理禁止により研修医の職場離れが起こっており、受理されれば一般医として就職可能となる。

韓国 きょうのニュース(6月3日)

◇早ければ4日から南北軍事合意を全面停止へ 北朝鮮挑発に対抗可能に

 大統領室の国家安保室は3日、国家安全保障会議(NSC)実務調整会議を開き、南北間の相互信頼が回復するまで南北軍事合意の効力を全面的に停止する案件を4日の閣議にかけることを決めたと発表した。同合意は南北が緊張緩和のため2018年に結んだもので、軍事的な敵対行為をしないことを柱としている。会議の結果は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領らに報告しており、政府は閣議決定する方針だという。尹大統領が同案件を裁可してから北朝鮮に通知すれば、南北軍事合意の効力は直ちに停止することになる。早ければ4日から同効力は停止となり、韓国軍も北朝鮮の敵対行為に相応する措置を取れる。

◇南東部沖に大量の石油・ガス埋蔵可能性 今年後半から調査へ

 政府が3日、南東部・慶尚北道浦項市の迎日湾沖に最大140億バレルの石油とガスが埋蔵されている可能性が高いと発表したことで、埋蔵規模を確認するための調査日程に関心が集まっている。韓国石油公社によると、一般的に最初の調査から生産までは約7~10年かかり、生産期間は約30年だ。政府は最初のボーリング調査を年末に計画しており、3か月間の作業を経て最終的な結果は来年前半に出ると予想される。開発過程で投資される費用は政府の財政支援と石油公社の海外投資収益金、海外企業からの投資誘致によって賄う方針だ。1回のボーリング調査には1000億ウォン(約114億円)以上の財源が必要で、成功が保障されるわけでもないが、政府は必要な財源を最大限支援する計画だ。

◇政府 研修医の辞表受理禁止を撤回か

 大学医学部の定員を大幅に増やすとした政府の方針に反対する研修医らが一斉に辞表を提出し職場を離れた問題で、政府が提出された辞表の受理を検討していることが分かった。中央災難(災害)安全対策本部の全炳王(チョン・ビョンワン)第1統制官(保健福祉部保健医療政策室長)が3日の記者会見で明らかにした。政府が出した辞表受理禁止命令により、各病院は提出された辞表を受理しておらず、研修医らは別の病院で医師としての業務ができない状態だが、受理されれば一般医として就職が可能となる。

◇SK会長 離婚訴訟巡り謝罪も判決に遺憾

 大手財閥、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長(63)が離婚訴訟で財産分与として妻に1兆3808億ウォン(約1570億円)を支払うよう命じられたことについて、崔氏は3日のグループ臨時会議で、「個人的なことでSKの構成員と利害関係者の皆様にご心配をおかけし、申し訳ない」として、「SKと国家経済に否定的な影響がないよう任務を全うする」と述べた。一方、「司法の判断を尊重しなければならないという考えに変わりはないが、SKが成長してきた歴史を否定した今回の判決には遺憾を表さざるを得ない」として「SKと構成員全員の名誉のためにも必ず真実を明らかにする」と強調した。