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ゼレンスキー氏「外交の力必要」 世界平和サミットへの参加呼びかけ
ウクライナ大統領ゼレンスキー氏がアジア安全保障会議で外交の力を強調し、世界平和サミットへの参加を呼びかけた。
サミットはスイスで開催予定で106ヵ国や団体が参加表明。米中は出席に慎重だが、ロシアによる阻止行為にもかかわらず進行。
ウクライナは米中の支援を求めており、バイデン大統領は欠席の見通し。中国も参加困難との見解を示す。
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ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、シンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で演説し、紛争解決のために「外交の力」が必要だと強調、自らが提唱する和平案を協議する「世界平和サミット」への参加を各国に呼びかけた。
ゼレンスキー氏は「過去数十年は外交の時代ではなかった。その結果、戦争が起きた」と指摘。サミットを「外交を取り戻すための方法」と位置づけ、開かれた包括的な対話のため、多くの国の参加が必要だと訴えた。
サミットは15日からスイスで開催される予定。ゼレンスキー氏は演説後の質疑で「ロシアによる阻止行為」にもかかわらず、これまでに106の国や団体が参加を表明したと明らかにした。
ウクライナはこれまで、最大の後ろ盾である米国のバイデン大統領と、ロシアと親密な関係を保つ中国の習近平国家主席に出席を求めてきた。ただ、米ブルームバーグ通信によると、バイデン氏は欠席する見通し。中国側もロシアに配慮し、「参加は困難」との認識を示している。【バンコク石山絵歩】