トランプ氏支持者、逆さまの星条旗で有罪評決に抗議

AI要約

トランプ前米大統領が元不倫相手への「口止め料」を巡り有罪評決を受け、支持者らが逆さまの星条旗で抗議を表明している。

共和党の議員や元大統領補佐官が逆さまの星条旗の写真をSNSに投稿し、一部の場所では実際に星条旗が逆さまに掲げられている状況も報告されている。

逆さまの星条旗はトランプ支持派のシンボルとして広まっており、法律上は生命や財産の危険を除いては星条旗を逆さまに掲げることは禁止されている。

トランプ氏支持者、逆さまの星条旗で有罪評決に抗議

(CNN) トランプ前米大統領が元不倫相手への「口止め料」をめぐり有罪評決を受けたことに対して、同氏の支持者らがSNSに上下逆さまの星条旗を投稿し、抗議の意を示している。

トランプ氏が5月30日に有罪の評決を言い渡された直後から、同氏に近い共和党のグリーン下院議員やフリン元大統領補佐官らが、逆さまになった星条旗の写真を相次いで投稿した。フリン氏はX(旧ツイッター)のプロフィルにこの写真を使っている。

親トランプのSNSアカウントは31日までに、全米各地の家庭が玄関や前庭に逆さまの星条旗を掲げた光景の写真であふれ返った。

保守系シンクタンク、ヘリテージ財団は、首都ワシントン市内の本部に逆さまの星条旗を掲げたとみられる写真を投稿した。

ロサンゼルス近郊モンロビアの図書館前では30日、先月27日の戦没者追悼記念日(メモリアルデー)に合わせて掲揚された数十枚の星条旗が一夜にして上下逆さまになったと、地元放送局が報じた。

モンロビア市当局の責任者は1日、CNNとのインタビューで、だれの仕業だったか分からないが、職員や地域住民の協力で正しい向きに直したと述べた。

逆さまの星条旗は2020年大統領選の後も、親トランプ派のシンボルとして広まった。米紙ニューヨーク・タイムズが先月報じたところによると当時、連邦最高裁の保守派判事の自宅にも掲げられていたことが分った。判事は、妻が近所のトラブルに対する抗議を表明するためだったと説明した。

米国内法では、生命や財産に重大な危険が及んだ場合の合図を除き、星条旗を逆さまに掲げてはいけないと明記されている。