意義は罰則の程度次第 トランプ氏有罪の意義は 識者に聞く(中)

AI要約

トランプ前大統領に対する有罪評決は歴史的な意義があり、彼が「大統領を経験した犯罪者」として最初の前例になる可能性がある。

罰則の程度によって影響が変わる中、トランプ氏の厳しい処罰は大統領選への影響をもたらす可能性がある。

一方、多くの米国人はトランプ氏の私的な行動と公的な役割を区別し、裁判にあまり関心を持っていない。

 マシュー・ディキンソン米ミドルべリー大教授(政治学)の話 トランプ前大統領に対する有罪評決は、それ自体が重要な意味を持つ。

 「大統領を経験した犯罪者」として最初の前例になるからだ。ただ、その意義は罰則の程度によって異なるかもしれない。トランプ氏が厳しい行動制限を課されれば、大統領選への影響は避けられない。

 業務記録の改ざんは、通常なら(有罪でも)罰金の軽犯罪だ。それにもかかわらず検察側が重罪としたことには「行き過ぎ」との見方もある。トランプ氏が「法の上に立っていない」ことを示す使命はあるとしても、そこに(同氏をおとしめるという)政治的な対価があるのも事実だ。

 一方、多くの米国人は裁判を全く注目していない。有罪とされたのはトランプ氏の私的な行動であり、大統領としての公的な役割と区別するからだ。