# 鋼材

6月特殊鋼鋼材受注 2.7%減117万トン
2024.08.19

6月特殊鋼鋼材受注 2.7%減117万トン

 日本鉄鋼連盟が16日に発表した受注統計によると、6月の特殊鋼鋼材受注は117万2204トンで前年同月比2・7%減、前月比5・3%増だった。前年同月を下回るのは6カ月連続。自動車や産業機械向けなどの受注が前月を上回ったものの、いずれも前年同月に届かなかった。

鋼材受注 半世紀前水準に コロナ回復後、漸減傾向
2024.08.15

鋼材受注 半世紀前水準に コロナ回復後、漸減傾向

 国内の鋼材受注量が半世紀余り前の水準に減っている。新型コロナ禍に見舞われた2020年度に急減し、21年度に一時回復したが、その後は漸減傾向。24年度の受注は建設分野が資材高・人手不足、製造分野が自動車の品質・認証不正問題による減産の長期化や中国経済減速などによる輸出市場の停滞が響き、低位にと

鉄鋼産業懇談会 高水準の鋼材輸入 懸念 通商対策も視野に
2024.08.08

鉄鋼産業懇談会 高水準の鋼材輸入 懸念 通商対策も視野に

 鉄鋼産業懇談会の廣瀬孝会長(日本製鉄副社長)は7日開催の会議後に増え続けている鋼材輸入に触れ、「国内需要が必ずしも芳しくない中で鋼材輸入が非常に高い水準にあり、由々しき事態と捉えている。(中国などからの鋼材輸出の増加に対し)世界各国で通商措置がとられており、今の状態が続くとなると日本の鉄鋼業

中国鋼鉄工業協会、7月下旬の粗鋼生産急減
2024.08.08

中国鋼鉄工業協会、7月下旬の粗鋼生産急減

 中国鋼鉄工業協会(CISA)によると7月下旬の加盟企業による1日当たり粗鋼生産は197万3500トンだった。 200万トン割れは昨年12月以来。前年同期比では7・6%減と減少率が拡大しており、鋼材市況の低迷や一部会員企業による減産で生産量が急減している。 粗鋼生産

鉄流懇 建設向け鋼材需要低迷 輸入材に警戒感
2024.08.05

鉄流懇 建設向け鋼材需要低迷 輸入材に警戒感

鉄鋼流通問題懇談会(会長=赤木純一・JFEスチール常務執行役員)は1日、定例会合を開催した。赤木会長は会合後の会見で鋼材需要について「内需は良くない状況が続いている。要因は建設向け需要が落ち込んでいることだ」と指摘。建設向け鋼材市場は構造的に変化していると分析、「年間で200万トン、四半期ベー

6月末普通鋼鋼材在庫1.6%減 メーカー減産映す
2024.08.01

6月末普通鋼鋼材在庫1.6%減 メーカー減産映す

 日本鉄鋼連盟が31日に発表した普通鋼鋼材需給速報によると、6月末の国内向け鋼材在庫は528万9000トンと前月比1・6%減り、2カ月ぶりに減少した。高炉・電炉メーカーともに資材高・人手不足による建設需要の不振や長期化している自動車減産に合わせて粗鋼生産を減らしており、メーカー在庫が減少に転じ

中国鋼材先物価格3中全会後に急落 景気政策盛り込まれず
2024.07.26

中国鋼材先物価格3中全会後に急落 景気政策盛り込まれず

 【上海支局】中国の先物市場の鋼材価格が15日に開幕した中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)以降に急落している。3中全会で具体的な景気刺激策が打ち出されなかったことや粗鋼生産、市中在庫ともに高水準を維持していることが投資家の心理を冷やしている。建設中心に実需の回復が遅れている

中部鋼鈑、「グリーン鋼材」を商品化 省エネ新電炉や太陽光を活用 脱炭素化の潜在需要深耕
2024.07.25

中部鋼鈑、「グリーン鋼材」を商品化 省エネ新電炉や太陽光を活用 脱炭素化の潜在需要深耕

 電炉で厚鋼板を製造する中部鋼鈑(本社名古屋市)は、生産時の二酸化炭素(CO2)排出量を減らした独自の「グリーン鋼材」を商品化した。2025年10月をめどに受注を始める。今秋に稼働する省エネ型の新電炉や、太陽光発電によるCO2削減効果を織り込む。国内の電炉メーカーとしては比較的先行した動きとな

大阪製鉄 一般形鋼販価 8契据え置き 6カ月連続
2024.07.23

大阪製鉄 一般形鋼販価 8契据え置き 6カ月連続

 大阪製鉄は22日、一般形鋼の8月契約価格(等辺山形鋼・不等辺山形鋼・溝形鋼)を前月比で据え置くと発表した。電力値上げや輸送費などの上昇で製造コストは膨らんでいるが、一般形鋼の主な向け先となる建設用鋼材の需要が鈍いことなどから販価を据え置いた。

中国鋼材市況が続落 景気刺激策打ち出されず
2024.07.23

中国鋼材市況が続落 景気刺激策打ち出されず

 【上海支局】中国の鋼材市況が先週に続落した。中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が18日に閉幕し、不動産などのリスクを抑制する方針が示されたものの、具体的な景気刺激策が打ち出されなかったことに市場が反応した。夏場の不需要期が続き、鉄鋼の高生産、高在庫が顕著となっている中、鋼

5月普通鋼鋼材受注278万トン 3カ月ぶり増加
2024.07.18

5月普通鋼鋼材受注278万トン 3カ月ぶり増加

 日本鉄鋼連盟が16日に発表した用途別受注統計によると、5月の国内向けの普通鋼鋼材受注量は278万2000トンと前年同月比0・2%増え、3カ月ぶりに増加した。自動車用は5カ月連続減り、産機用、電機用は2桁減となったが船舶用は2桁増。建設用がわずかに増加に転じた。自動車生産は徐々に回復しつつある

ベトナム・ホアファット 建設用鋼材輸出で協力 カンボジア複合企業と
2024.07.12

ベトナム・ホアファット 建設用鋼材輸出で協力 カンボジア複合企業と

ベトナム鉄鋼最大手のホアファット・グループは、カンボジアの複合企業チップモングループと建設用鋼材輸出に関する覚書を締結したと発表した。期間は今年7月から2025年末まで。

大阪・関西万博、鋼材落下は中国パビリオンの建設現場
2024.07.06

大阪・関西万博、鋼材落下は中国パビリオンの建設現場

 2025年大阪・関西万博の海外パビリオン建設工事中に起きた鋼材落下事故で、万博を運営する日本国際博覧会協会は5日、発生場所は夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の中国パビリオンの建設現場だったと明らかにした。長さ10メートル、厚さ5ミリの鋼材8枚が3~4メートルの高さから落下、けが人はなかった。

韓国の鉄スクラップ輸入 需要低迷、日本産買い鈍る
2024.07.05

韓国の鉄スクラップ輸入 需要低迷、日本産買い鈍る

韓国の鉄スクラップ輸入意欲に回復のめどが立たない。鋼材需要の停滞を映して日本の鉄スクラップの買いが鈍っている。中国産の割安な鋼材の流通も生産量の低迷に拍車をかける。複数の日本商社によると、契約から1―2カ月後に船積みするスポット契約の締結件数は5月中旬以降ほとんどゼロに近く、「毎月一定量を買い

佐取商店、佐野工場を開設 穴開け切断複合機導入 形鋼・角パイプ加工強化
2024.07.05

佐取商店、佐野工場を開設 穴開け切断複合機導入 形鋼・角パイプ加工強化

一般鋼材販売やレーザー加工に注力する佐取商店(本社=栃木県足利市、佐取将明社長)は、栃木県佐野市に佐野工場を開設し、形鋼・穴開け切断複合機を導入した。需要が旺盛な形鋼・角パイプの一次加工を強化する。さらに本社からバンドソー1基を移設し、年内をめどに新たにバンドソー1基を新設する計画。鋼材の切断

中国鋼材市況が続落 熱延2カ月半ぶり安値 鋼材在庫は依然高水準
2024.06.25

中国鋼材市況が続落 熱延2カ月半ぶり安値 鋼材在庫は依然高水準

 【上海支局】中国の鋼材市況が下がり続けている。熱延コイル市況は上海地区で先週末にトン3770元(約8万1800円、増値税込み)と1週間で20元、4週連続合計160元下落し、2カ月半ぶりの安値となった。建設中心に需要が弱く、足元の鋼材在庫は前年を上回る水準となっている。北部や中部など一部での記

5月生産 全国粗鋼3カ月連続減 717万トン
2024.06.24

5月生産 全国粗鋼3カ月連続減 717万トン

5月の全国粗鋼生産量は716万8000トンと前年同月比6・3%減り、3カ月連続減少した。製造業分野で本年度に回復が期待された自動車は認証・品質不正問題の影響で減産が続き、建設分野は資材高・人手不足の構造的課題からなお低調に推移。低い需要水準に合わせて高炉・電炉ともに生産を減らしている。海外鉄鋼

大阪製鉄7契 一般形鋼販価据え置き 5カ月連続
2024.06.19

大阪製鉄7契 一般形鋼販価据え置き 5カ月連続

大阪製鉄は18日、一般形鋼の7月契約価格(等辺山形鋼・不等辺山形鋼・溝形鋼)を前月分から据え置きにすると発表した。販価据え置きは5カ月連続。コスト高が続く一方、人手不足などを背景にした建設工事の遅れから鋼材の引き合いが弱く、足元の需要動向などを踏まえた。

5月中国粗鋼生産9000万トン超え 鋼材輸出、過去最高ペース
2024.06.18

5月中国粗鋼生産9000万トン超え 鋼材輸出、過去最高ペース

 【上海支局】中国の5月の粗鋼生産量は前年同月比2・7%増の9286万トンと10カ月ぶりに9000万トンを超えた。1日当たりは299万5500トンと前月に比べ4・6%増加。政府による不動産支援策や超長期国債の発行などの景気対策を見込み、高炉メーカーが高水準の生産を続けた。不動産不況の影響により

日鉄ステンレス、独自二相鋼JIS登録 圧力容器構造
2024.06.17

日鉄ステンレス、独自二相鋼JIS登録 圧力容器構造

 日鉄ステンレスは14日、独自二相ステンレス鋼SUS821L1が、日本産業規格(JIS)の圧力容器構造規格に登録されたと発表した。「JIS B8265圧力容器の構造一般事項」で、規格が定める圧力容器の規格材として、先月25日付で追加された。