5月生産 全国粗鋼3カ月連続減 717万トン

AI要約

5月の全国粗鋼生産量は716万8000トンと前年同月比6・3%減少し、製造業分野で自動車の減産や建設業の低調が続いている。需要の低迷を受けて高炉・電炉の生産量も減少している。

海外鉄鋼市場では中国製鋼材の影響で市況が軟化し、鋼材輸出が困難な状況が続いている。夏場の不需要期もあり、生産減少が見込まれる。

総じて、鉄鋼業界は様々な課題に直面し、不確実な状況が続いている。

5月の全国粗鋼生産量は716万8000トンと前年同月比6・3%減り、3カ月連続減少した。製造業分野で本年度に回復が期待された自動車は認証・品質不正問題の影響で減産が続き、建設分野は資材高・人手不足の構造的課題からなお低調に推移。低い需要水準に合わせて高炉・電炉ともに生産を減らしている。海外鉄鋼市場は中国製鋼材の大量流入によって市況が軟化。鋼材輸出は難しい環境が続き、夏場の不需要期も迎え、なお減産基調が続く見込みだ。