鉄流懇 建設向け鋼材需要低迷 輸入材に警戒感

AI要約

鉄鋼流通問題懇談会は、建設向け鋼材需要が低迷しており、内需が厳しい状況にあることを指摘。

輸出市場が好転する気配がない一方、輸入鋼材の動向に警戒感を示す。

価格転嫁が難しくなっており、運賃を含めた需要低迷が課題として浮上している。

鉄鋼流通問題懇談会(会長=赤木純一・JFEスチール常務執行役員)は1日、定例会合を開催した。赤木会長は会合後の会見で鋼材需要について「内需は良くない状況が続いている。要因は建設向け需要が落ち込んでいることだ」と指摘。建設向け鋼材市場は構造的に変化していると分析、「年間で200万トン、四半期ベースで50万トン落ちており、深刻さが表れている」と語った。輸出は「海外市況が上向く気配はない」とする一方、「輸入鋼材の動向に注視する必要がある」と警戒感を強める。価格転嫁は道半ばとし、運賃も含め需要低迷で転嫁が難しくなっていると報告した。