# 進化論

もしも「地球外生命」が見つかったら…原始地球で繰り広げられた「生命誕生のシナリオ」は、どう塗り替えられるのか
2024.07.04

もしも「地球外生命」が見つかったら…原始地球で繰り広げられた「生命誕生のシナリオ」は、どう塗り替えられるのか

「地球最初の生命はRNAワールドから生まれた」圧倒的人気を誇るこのシナリオには、困った問題があります。生命が存在しない原始の地球でRNAの材料が正しくつながり「完成品」となる確率は、かぎりなくゼロに近いのです。ならば、生命はなぜできたのでしょうか?この難題を「神の仕

ペットに自身の死を察知する可能性 飼い主を慰めるため「ラストラリー」する!? 終末期の研究
2024.06.30

ペットに自身の死を察知する可能性 飼い主を慰めるため「ラストラリー」する!? 終末期の研究

 ペットは、自身の死を察知している可能性があることが分かってきた。自分が亡くなる前に飼い主を慰めようと「ラストラリー(死の前の一時的な回復)」をするという。 動物たちが人間に親切な行為をしてから部屋を出て行き、飼い主が自分の死を見る苦痛から解放されることについて、25年分のエピソ

なぜ生物は酸素を作り始めたのか。最初に光合成をした生物は?地球生命の共通祖先の姿を追う!
2024.06.27

なぜ生物は酸素を作り始めたのか。最初に光合成をした生物は?地球生命の共通祖先の姿を追う!

 地球に生命が誕生したのはおよそ40億年前といわれています。地球上に存在するさまざまな生物では、その祖先はどこまでさかのぼることができるのでしょうか?  光合成をおこなうバクテリアに注目し、その遺伝子解析から光合成生物の共通祖先が「テラバクテリアI」という系統に属することを発見し

キリンの首はなぜ長いのか…その鍵はメスの生存戦略にあった(海外)
2024.06.26

キリンの首はなぜ長いのか…その鍵はメスの生存戦略にあった(海外)

キリンの首は現生動物の中で最も長いが、その理由について生物学者たちの意見はまだ一致していない。大半の生物学者は、オスが配偶者を奪い合うために長い首へと進化させたと考えてきた。しかしこの「生殖のための首」説に、最新研究が異議を唱えている。キリンは、昔から

光合成を行う生物はいつ誕生したのか?地球生命史年表が書き変わる大発見に迫る!
2024.06.26

光合成を行う生物はいつ誕生したのか?地球生命史年表が書き変わる大発見に迫る!

 植物は光合成をしています。では、この光合成を行う生物はいつ誕生したのでしょうか? 科学に詳しい方なら、およそ25億年前にシアノバクテリアが酸素をつくるようになって……と答えるかもしれません。しかし、その仮説が変わる大発見をしたのが、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)超先鋭研究

「なぜ生物は死ぬのか」という問いは間違い…生物学者の東京大学教授「死ぬものだけが今存在している」深い理由
2024.06.25

「なぜ生物は死ぬのか」という問いは間違い…生物学者の東京大学教授「死ぬものだけが今存在している」深い理由

孤独死、絶望死、病死、事故死、自死、他殺……人生100年と言われる今、私たちが死を恐れる感情はどこからくるのか。哲学者や解剖学者、憲法学者、僧侶など各界の28人の碩学が寄稿した『「死」を考える』(集英社インターナショナル)はいわば、死の授業。今回は、東京大学定量生命科学研究所教授の小林武彦さん

37億年前の岩石に「最古」の地球磁場の明白な証拠、グリーンランドで発見
2024.06.20

37億年前の岩石に「最古」の地球磁場の明白な証拠、グリーンランドで発見

地磁気(地球の磁場)がなければ、地球上に生命は存在できないだろう。なぜなら地磁気は、有害な宇宙(放射)線や、太陽風として知られる、太陽から放射される荷電粒子の定常的な流れから、人類を含む生物を保護しているからだ。だが、現在の磁場が最初に形成された時期に関する信頼性の高い年代値は、これまで得られ

「心の病」につながるネガティブな想像力をかきたてる、現代人を蝕む4つのストレスとは
2024.06.17

「心の病」につながるネガティブな想像力をかきたてる、現代人を蝕む4つのストレスとは

日常生活におけるストレスの蓄積が「心の病」を引き起こすことはよく知られていますが、ではいったい、現代社会ではなぜそうした「心の病」が増えているのでしょうか。また、どのようなストレスが原因となっているのでしょうか。これまで1万人を診察してきた経験をもとに、現代人に特有なストレスと、それによって引

ゲノム編集で「超人」を作ることは許されるのか?…「遺伝的強化」をする前に検討すべき問題
2024.06.17

ゲノム編集で「超人」を作ることは許されるのか?…「遺伝的強化」をする前に検討すべき問題

 ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 新書大賞2024で10位入賞し、

有名なトロッコ問題の判断にじつは「遺伝子」が関係していた?…「道徳的判断」は遺伝するのか
2024.06.16

有名なトロッコ問題の判断にじつは「遺伝子」が関係していた?…「道徳的判断」は遺伝するのか

 ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 新書大賞2024で10位入賞し、

シマウマがシマ模様の理由は①体温調節②見つけにくいため どっち?身近な謎をサイエンス的に解説!
2024.06.15

シマウマがシマ模様の理由は①体温調節②見つけにくいため どっち?身近な謎をサイエンス的に解説!

科学の常識は、新しい発見や研究によって日々更新されています。パパママ時代の常識が「過去の学説」となっていることも多々。「ゆーまん博士」の漫画で、最新科学をキャッチアップしましょう。今回はシマウマの縞の謎に迫ります!シマウマのシマって不思議ですよね。だって鹿もゾウも水

スペンサーの「適者生存」は明治時代の日本にどのように輸入されたのか?
2024.06.15

スペンサーの「適者生存」は明治時代の日本にどのように輸入されたのか?

 ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 新書大賞2024で10位入賞し、

じつは誤解されているスペンサーの「社会進化論」…意外と知らない、スペンサーが唱えた社会進化論の概念
2024.06.14

じつは誤解されているスペンサーの「社会進化論」…意外と知らない、スペンサーが唱えた社会進化論の概念

 ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 新書大賞2024で10位入賞し、

スペンサーは「適者生存」を重視していなかった?…「社会進化論」を唱えたスペンサーは本当に冷酷無慈悲な人だったのか?
2024.06.13

スペンサーは「適者生存」を重視していなかった?…「社会進化論」を唱えたスペンサーは本当に冷酷無慈悲な人だったのか?

 ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 新書大賞2024で10位入賞し、

じつは『種の起源』に「適者生存」は一度も使われていなかった…いつ「適者生存」はダーウィンの進化論の原理になったのか?
2024.06.12

じつは『種の起源』に「適者生存」は一度も使われていなかった…いつ「適者生存」はダーウィンの進化論の原理になったのか?

 ダーウィンを祖とする進化学は、ゲノム科学の進歩と相まって、生物とその進化の理解に多大な貢献をした。 一方で、ダーウィンが提唱した「進化論」は自然科学に革命を起こすにとどまらず、政治・経済・文化・社会・思想に多大な影響をもたらした。 新書大賞2024で10位入賞し、

「どうせ自分なんて」が口癖の人たちへ…アドラーが説く、今日の人間社会は「すべて劣等感から生まれた」ということ
2024.06.07

「どうせ自分なんて」が口癖の人たちへ…アドラーが説く、今日の人間社会は「すべて劣等感から生まれた」ということ

 「どうせムリ」「私にはできない」……。ついついネガティブワードが口をついてしまう、そんな劣等感に悩む人に知ってほしいのが、心理学三大巨頭の一人・アドラーの言葉だ。劣等感は「悪」なのか。「劣等コンプレックス」とは何が違うのか。長年、アドラー心理学を研究・普及してきた岩井俊憲氏が、アドラーの言葉

「極楽浄土って本当にあるの?」→親鸞の答えが正直すぎた!
2024.05.25

「極楽浄土って本当にあるの?」→親鸞の答えが正直すぎた!

 恐怖、不安の感情は、原始の時代において生き残る上で重要な役割を果たした。そして、恐怖を学習することによって私たちの先祖は賢く生存してきたのだという。本稿は、原井宏明・松浦文香『「不安症」でもだいじょうぶ ―不安にならない、なくすという目標は間違いです』(さくら舎)の一部を抜粋・編集したもので

じつに「サルらしい顔」になってきた暁新世の霊長類…それでも「空白の2000万年間」に、横たわる「ヒト直系祖先の謎」
2024.05.20

じつに「サルらしい顔」になってきた暁新世の霊長類…それでも「空白の2000万年間」に、横たわる「ヒト直系祖先の謎」

 長い長い進化の中で、私たちの祖先は、何を得て、何を失い、何と別れてきたのかーー 約46億年と言われる地球の歴史において、生命が誕生は、遅くとも約39億5000万年前と言われています。そして、最初の人類が登場するのは、約700万年前。長い地球の歴史から見れば、“ごく最近”です。<

今なお、決着がつかない「人類祖先のミッシングリンク」…大議論を起こす「全身そっくり化石が発見」された初期霊長類
2024.05.17

今なお、決着がつかない「人類祖先のミッシングリンク」…大議論を起こす「全身そっくり化石が発見」された初期霊長類

なんと、深海の熱水孔より「高温の熱水を噴き出すスポット」が陸上にあった…「生命誕生は陸上」説で生じる謎と「うまい具合のシナリオ」
2024.05.17

なんと、深海の熱水孔より「高温の熱水を噴き出すスポット」が陸上にあった…「生命誕生は陸上」説で生じる謎と「うまい具合のシナリオ」