【プレビュー】町田が速攻から仕留めるか、新潟が保持で崩し切るか。勝敗のカギを握るのは先制点 | Jリーグ

AI要約

町田ゼルビアとアルビレックス新潟の対決をプレビュー。町田は首位を維持しており、新潟は16位と振るわず。対照的なスタイルの両チームが対戦する注目の一戦だ。

町田は守備を重視し、カウンターやセットプレーから得点を狙う戦術。先制すると高勝率を誇るが、先制されると苦戦している。藤尾翔太や平河悠などの活躍が期待される。

一方、新潟はボール保持率を重視し、ショートパスを繋いで攻撃を仕掛けるスタイル。前節の反省を生かし、堅守の町田を崩すために前進する必要がある。

【プレビュー】町田が速攻から仕留めるか、新潟が保持で崩し切るか。勝敗のカギを握るのは先制点 | Jリーグ

【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは5月31日から6月2日にかけて第17節を開催。町田GIONスタジアムでは、首位のFC町田ゼルビアとアルビレックス新潟が対決する。

対照的なスタイルを貫いている町田と新潟。だが、ここまで11勝2分3敗で首位に立っている町田に対し、新潟は4勝4分8敗で16位と明暗が分かれている。今週末に行われる両者の対決は、どちらがスタイルで上回るか。注目の一戦だ。

町田は、リーグ戦では負け越した4月から5月は5勝1分けと無敗。再び勢いを加速している。前節は、完全アウェイの埼スタで浦和レッズにボールを握られる時間帯は長かったが、硬い守備で耐え凌ぎながらショートカウンターからMF平河悠のゴールで先制。すぐに追いつかれたものの、後半アディショナルタイムにMF下田北斗がPKを沈め、劇的な形で3連勝を飾っている。

前節と同じような展開が予想される今節もまずは守備からリズムを作り、鋭いカウンターや得意のセットプレーから先にゴールを奪う展開に持ち込めるかが勝利へのポイントだ。今季、ここまで12試合で先制し、そのゲームは11勝1分と高確率で勝利を収めているが、先制された試合は未勝利。そういった意味でも徹底した守備でチャンスを伺いながら、ゴール前の局面でFWオ・セフンを中心としたアタッカー陣が決め切れるかがポイントだろう。

特に期待がかかるアタッカーとしてパリ五輪世代の二人には注目だ。6月のU-23アメリカ代表との親善試合に臨むU-23日本代表メンバーに4月のU-23アジアカップに続いて選ばれたFW藤尾翔太とMF平河悠。パリ五輪が近づいてきている中、本戦メンバーを掴み取る意味でも今回の代表ウィークは重要だが、まずは代表合流前、最後のリーグ戦で結果を残して弾みをつけられるか。二人の活躍には注目だ。

対する新潟は、ホームチームとは対照的にリーグトップのボール保持率を誇り、ショートパスを繋ぐスタイルで戦ってきているが、5月は第14節で横浜F・マリノスに逆転勝ちを収めたが、1勝1分4敗と思うように勝ち点を伸ばせず、現在リーグ戦では連敗中と苦しんでいる。

前節は、アビスパ福岡を相手に7割近いボール保持率をマークしたが、特に前半はギアが上がり切らず、チャンスを作り切れなかった。その反省が残った前節を経て、今節も両者のスタイルを踏まえば、新潟も前節同様にボールを保持し、ゲームを進めていく構図にはなるだろう。その中でいかに町田の堅守を崩していけるかが3試合ぶり勝利へのハードルとなる。

その中で期待したいのは、古巣戦を迎えるFW鈴木孝司だ。町田には12年から18年までの7シーズン在籍し、14シーズンには町田で初代J3得点王に輝いた過去もある。開幕後の負傷でシーズン序盤は欠場が続いたが、ここ数試合はスタメンに定着し、横浜FM戦では初ゴールをマークした。調子を上げ始めているストライカーには古巣への恩返し弾が期待される。