【バスケ】広島山崎稜、CSのMVP受賞「カープやサンフレッチェに負けたくない」

AI要約

広島がB1リーグ決勝で琉球を破り初優勝を果たした。

山崎稜がCSのMVPを受賞し、チーム全体の信念が勝利につながった。

広島の注目度が増し、バスケを広めたいという意欲を示した。

<バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)プレーオフ:広島65-50琉球>◇チャンピオンシップ決勝(2戦先勝方式)◇第3戦◇28日◇横浜アリーナ

 広島ドラゴンフライズ(ワイルドカード)が琉球ゴールデンキングス(西地区2位)を破って通算2勝1敗とし、初優勝を飾った。

 ワイルドカードからの下克上で頂点に立ったのは2クラブ目。3年連続で決勝に進んだ琉球は、2連覇を逃した。

 広島のシューター、山崎稜(31)は、プレーオフのチャンピオンシップ(CS)におけるMVPを受賞。レギュラーシーズンでは51試合の出場(先発43試合)で1試合平均7・9得点だったが、CSでは全8試合に出場して13・9得点を挙げた。

 チームとしても、決して高くはなかった下馬評を覆してのリーグ制覇。山崎は「広島がまさかここまで上がってくると思っている人は、誰もいなかったと思う。そういったことを一切気にせず、自分たちを信じて戦ってきた。チーム全員の信じる力と、信じ合った信頼の形がこの優勝に繋がった」と実感を込めた。

 富山、宇都宮から群馬を経て、広島に移って1年目。「ファンの方に、(当初は)そこまで認知されていなかったと思う。それでもシーズンが進むと、街中でも声を掛けてくださる方が増えた」とうなずく。

 広島にはプロ野球やサッカーJリーグの人気チームがそろう。「カープやサンフレッチェに負けたくないという思いがあった。広島にもっとバスケを根付かせ、広げたい」と声を詰まらせた。

 チームが勝つことによって、注目度はどんどん増した。この日はサンフレッチェの新本拠地エディオンピースウイング広島で、Bリーグのパブリックビューシングが実施された。「本当に注目されてるんだなと感じている。広島県全体で応援してくださる中で、恩返しをしたいという気持ちで戦えた。声援を力に変えられた」と感謝した。【奥岡幹浩】