【Bリーグ】初V広島 失点50はファイナル最少 MVP山崎「ディフェンスに自信を持ってできた」

AI要約

広島がBリーグ・チャンピオンシップで琉球を破り、初優勝を果たす。

広島は2部から頂点に立ち、山崎稜がMVPに輝く。

チームはスイッチディフェンスで攻守に成功し、驚異的な成績を残す。

 ◇Bリーグ・チャンピオンシップ決勝第3戦 広島65―50琉球(2024年5月29日 横浜アリーナ)

 2戦先勝方式の決勝第3戦が横浜アリーナで行われ、広島(ワイルドカード)が昨季王者の琉球(西地区2位)を65―50で破り、2勝1敗として逆転で初優勝を果たした。2部に在籍したことがあるチームが頂点に立つのは初めて。準々決勝で三遠(中地区1位)、準決勝で名古屋D(西地区1位)を撃破。Bリーグ8季目で初の西日本勢同士の対決となった決勝で三たび下克上を成し遂げた。チャンピオンシップMVPには山崎稜(31)が輝いた。

 第2戦に勝った勢いに乗って序盤から主導権を握った。中村、山崎らの3点シュートで優位に試合を進め、後半はエースのエバンスがチーム最多の13得点。最後まで一度もリードを許さず昨季王者に快勝し、ミリング監督は広島弁で「勝ちじゃけぇ」と繰り返し、雄叫びを上げた。

 1部昇格からわずか4季目で王座へと駆け上がった。スイッチディフェンスで琉球の攻撃を封じ、失点50はファイナル最少。山崎は「ディフェンスがすべてだったと思う。前半29点に抑えているし。僕たちは後半に強いということは分かっている。追いつかれそうになったとしても焦りもなく、ディフェンスに自信を持ってできた」と手応えを口にした。

 レギュラーシーズンは西地区3位。3月に寺嶋が右膝負傷で離脱も、中村が穴を埋め、ワイルドカードでCSに進出した。初の決勝の第1戦では後半に巻き返すも62―74で落とした。第2戦ではハードな守備で相手の攻撃を寸断し、攻撃でもゴール下を制圧。エバンスがチーム最多の16得点を挙げ、勝利に貢献していた。