新小結・大の里が琴桜と並ぶ首位の3敗キープ 「優勝はないと思っている」と無欲を強調

AI要約

新小結・大の里が3敗で首位タイをキープし、初優勝に向けて頑張っている様子。

大の里は新三役で2ケタ勝利し、大関昇進目安に応じる姿勢を見せている。

八角理事長や師匠からの評価も高く、大の里は優勝について控えめな姿勢を示している。

新小結・大の里が琴桜と並ぶ首位の3敗キープ 「優勝はないと思っている」と無欲を強調

◆大相撲 ▽夏場所13日目(24日、東京・両国国技館)

 新小結・大の里(二所ノ関)が初優勝に向けて首位タイの3敗を堅持した。平幕・宇良(木瀬)との立ち合いで頭を低く下げて、懐に入ってこようとする宇良をもろ手で突き放した。横を向かせると足を止めずに押し出した。イメージ通りだったことを明かした上で、「圧力をしっかりかけられた」とうなずいた。

 新三役で2ケタ勝利。大関昇進目安「三役で直近3場所33勝」の起点にもなるが、「(大関の話は)まだですね。しっかり相撲をとっていく」と浮かれる様子はなし。今場所で1つでも多く白星を重ね、来場所以降へつなげる。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「思い切りがあった。一発ではじいた」と絶賛。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「アマチュア相撲出身なんで、学生時代に小さい相手とやっているだろうからやりやすいのでは」と見立てていたが、予想通りの完勝だった。

 3敗で並んでいた平幕・湘南乃海(高田川)と同・欧勝馬(鳴戸)が敗れ、首位は大関・琴桜(佐渡ケ嶽)の2人だけになった。同理事長は「優勝は意識しているんじゃないかな。いい相撲を取って、安定しているから2ケタ勝てる」と評価。だが大の里は「優勝はないと思っている。あと2日、国技館に来て相撲を取ることだけを考えている」と無欲を強調した。