大の里「明日頑張ります」と話すのが精いっぱい 豊昇龍に3場所連続下手投げで敗れ、3敗に後退

AI要約

西小結の大の里が東大関の豊昇龍に下手投げで敗れ、3敗に後退。大の里は悔しさをにじませつつ、次の宝富士戦に向けて気持ちを切り替える。

大の里の敗戦の要因は、投げを警戒して出足が鈍くなり、過去の経験が影響している可能性が指摘されている。

湘南乃海が2敗を守り、大の里ら6人が1差で追う展開になった。

大の里「明日頑張ります」と話すのが精いっぱい 豊昇龍に3場所連続下手投げで敗れ、3敗に後退

 ◇大相撲夏場所11日目(2024年5月22日 東京・両国国技館)

 西小結の大の里(23=二所ノ関部屋)が東大関の豊昇龍(25=立浪部屋)に下手投げで敗れ、3敗に後退した。立ち合いで得意の右を差し、出ようとした瞬間、内股のように足から跳ね上げられ、背中から土俵へ叩きつけられた。土俵上で膝立ちになり、完敗をかみしめた。

 取組後は「明日頑張ります」とだけ話し、12日目の3敗対決、宝富士戦へと気持ちの切り替えに努めた。尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)らとの優勝争いに加わった春場所。その千秋楽も豊昇龍に下手投げで敗れ、「悔しい。ざんばら優勝したかった」と悔しがるなど、過去3度の敗戦はいずれも下手投げ。八角理事長(元横綱・北勝海)は「大の里は投げを警戒して出足がなく、止まってしまった」と指摘した。過去2戦の記憶が3度目に影響したさまを物語った。

 ただ一人、2敗を守った東前頭10枚目の湘南乃海(26=高田川部屋)を、大の里ら6人が1差で追う展開になった。