日本代表2人が英国で激突(4) 「3人でまわりました」斉藤光毅が明かす交流と目標「常に上を目指してやっていきたい」

AI要約

斉藤光毅がQPRにレンタル移籍してプレミアリーグ勢との対戦に挑む。日本人選手が英2部リーグに増加している背景と魅力について語る。

斉藤は日本人選手との仲の良さを明かし、今シーズンのQPRでのレンタル契約に意気込む。

勝負の年となる2024-25シーズンに向けて、斉藤は常にステップアップを目指し、上を目指していく意気込みを示す。

日本代表2人が英国で激突(4) 「3人でまわりました」斉藤光毅が明かす交流と目標「常に上を目指してやっていきたい」

 今夏の移籍期間でクイーンズ・パーク・レンジャーズ(以降、QPR)にレンタルで加入した斉藤光毅(23)は、9月17日に行われたクリスタル・パレスとのリーグ杯(カラバオ・カップ)3回戦に臨んだ。斉藤にとって初のプレミアリーグ勢との対戦、そして日本代表の鎌田大地(28)との日本人対決でもあったこの試合で、随所に光るプレーを見せた。

 イングランド2部では今シーズン、日本人選手が激増した。

 昨シーズンからプレーするルートン・タウンの橋岡大樹(プレミアから降格)とコベントリーの坂元達裕を始め、田中碧(リーズ)、大橋祐紀(ブラックバーン)、平河悠(ブリストル・シティ)、瀬古樹(ストーク)、角田涼太朗(カーディフ)と日本人選手が数多く集結した。

 チャンピオンシップ(英2部)の魅力について、斉藤はこう話す。

「リーグとしてレベルが低いわけではないですし、(勝ち抜いて昇格すれば)プレミアにもつながる。そういう部分で、自分は選ばせてもらいました」

 記者が、英2部で日本人が増えていることを伝え、どうして、そうなっているのか聞いてみると、

「他の選手のことはあまりわからないですけど、 自分の場合は普通に見つけてくれた。声をかけてくれたチャンピオンシップのクラブは、いくつかありました。チャンピオンシップやイングランドで日本人選手が注目されているのでは、と思っています。

 日本人選手がたくさんチャンピオンシップに来ている中で、みんなが活躍すれば、この流れが定着すると思う。ただ活躍しないと、この流れも流行りで終わってしまう。自分も含めてしっかりやっていきたい」

 自身のパフォーマンスについて真摯に答える姿が印象的だった斉藤光毅。

 記者から「他の日本人選手と交流はあるのか」と質問が飛んだ際は、23歳MFの頬が思わず緩んだ。オフには、ブリストルに加入した平河悠、スパルタ・ロッテルダムでチームメートだった三戸舜介の“パリ五輪世代”3人で、ロンドン観光に繰り出したと言う。

「ブリストルに平河悠が来たじゃないですか。この前オフで会ったのですが、三戸選手もオランダからわざわざ来て。3人でロンドンをまわりました!(笑。記者も笑う)”俺ら、めっちゃ仲いいな!”って」

 彼らの仲の良さは、三戸舜介の名前を出した際に「シュンちゃん、あっ」と言ってから「三戸選手」と慌てて言い直していたことからもうかがえた。

 斉藤のイングランド挑戦はまだまだ始まったばかりだが、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(以降、QPR)へのレンタル期間は1年。この2024-25シーズンは、まさしく勝負の年になる。斉藤は力を込めた。

「常にステップアップを目指しています。QPRとは1年契約ですけど、 しっかり活躍してプレミアリーグや他の5大リーグなどに行くことができれば自分にとってもいいと思う。常に上を目指してやっていきたい」