日本代表2人が英国で激突（1）「結果以上に差を感じました。でも…」パリ五輪・斉藤光毅が語った鎌田大地クリスタル・パレス戦
QPRの斉藤光毅とクリスタル・パレスの鎌田大地が対決したリーグ杯3回戦の試合で斉藤は初めてのプレミアリーグ勢との対戦を経験した。
斉藤は左MFとして先発し精力的にプレーしたが、対する鎌田も激しいプレーで度々競り合い、沸かせた。
斉藤はチャンピオンシップとプレミアリーグの差を感じつつも、自信を持ち今後につなげたいと語った。
9月17日に行われたリーグ杯（カラバオ・カップ）3回戦のクイーンズ・パーク・レンジャーズ（以降、QPR）対クリスタルパレス戦で、QPRの斉藤光毅（23）とクリスタル・パレスの鎌田大地（28）の日本人対決が実現した。
今夏の移籍期間で英2部のQPRにレンタルで加入した斉藤にとって、初のプレミアリーグ勢との対戦。パリ五輪で男子サッカー日本代表の10番を背負った23歳のアタッカーは、QPRの4－2－3－1の左MFとして先発した。
試合序盤の斉藤はなかなかボールに絡めなかったが、30分には左サイドからカットインして右足でシュートを打とうとした。しかし、守備的MFとして先発した鎌田が、すかさずブロック。左サイドが持ち場の斉藤と、守備的MFとして同サイドに流れることが多かった鎌田は、この後も球際で競り合うシーンが複数回あり、場内を沸かせた。
斉藤は持ち場の左サイドを拠点に相手守備網を崩すシーンを見せ、36分にはワンツーからクロスボール、前半終了間際にもドリブルで突破を図ろうとするなど精力的に走り回った。後半には、QPRのカウンターで斉藤が前線に飛び出したところで、スライディングタックルで止めに入った鎌田の警告を誘った。
最終的に、斉藤は後半23分までプレー。リーグ杯2回戦のルートン戦に続き、公式戦2度目の先発となったこの試合で、まずまずの活躍を見せた。
その一方で、マッチアップしたコロンビア代表DFダニエル・ムニョスの激しい寄せに苦しむ場面も。これまでベルギー2部で1シーズン半、オランダで2シーズン戦ってきた斉藤はうまくいなすシーンもあったが、執拗に寄せられ、倒されることもあった。
1－2でクリスタル・パレスに敗れた試合後、斉藤光毅は充実感を漂わせながら次のように振り返った。
「結果以上に差を感じました。自分にはチャンスもそんなになかったですし、むしろ相手にけっこうチャンスを作られた。でも、これがチャンピオンシップ（英2部）とプレミアリーグの差と思っています。でも、全然やれなくはなかったので、そこは自信として、しっかり持ちたい。今後につなげていけばいいかなと思ってます」
記者の「差というのは個の部分か、それともチームとしての差か」と質問すると、次のように答えた。
