定年退職の立行司木村庄之助「偶然なのか必然なのか」千秋楽が誕生日…その前日会見で涙

AI要約

木村庄之助が大相撲での50年間の行司人生に感謝の言葉を述べ、定年退職について話した。

定年退職を迎える前に、まだ残りの行司生活に集中し、常に平常心で頑張る考えを明かした。

思い出深い一番として、照ノ富士と白鵬の対決を挙げ、行司人生を振り返った。

定年退職の立行司木村庄之助「偶然なのか必然なのか」千秋楽が誕生日…その前日会見で涙

 大相撲秋場所を最後に日本協会を定年退職する立行司の第38代木村庄之助(64=高田川、本名今岡英樹)が21日、会見に臨み、「行司道50年、御皆様方には大変お世話になりました」とあいさつした。

 今年1月の初場所で、行司最高位の木村庄之助を襲名した。今場所千秋楽の22日に65歳の誕生日を迎える。「まだ残りの行司がございますので、今まで通り変わらない平常心で頑張っていきたい。(明日が)最後という気持ちは全くありません。相撲は永遠に続くと思ってます」と話した。千秋楽に定年の誕生日を迎えることについて「偶然なのか必然なのか、それはわかりません」とした。

 思い出深い一番として、白鵬と照ノ富士の全勝対決となった21年名古屋場所千秋楽を挙げた。前日に横綱昇進を確実とした照ノ富士を下して、白鵬が45度目の優勝を飾った。式守伊之助として裁いた大一番を、「両者の思いが詰まった相撲だった」と振り返った。

 長い行司人生。故郷の島根県出雲市から上京するさい、拍手で送り出されたことを思い出し、涙にむせぶシーンもあった。【奥岡幹浩】