伊吹吾郎孫の遼平 0―2の僅差判定負けで初の決勝進出ならずも 「成長は見せられた」

AI要約

ミドル級4回戦で伊吹遼平が吉野健二に僅差で敗れ、初の決勝進出を逃す。

遼平は接戦を展開し、カウンターや強打で応戦するも敗れるものの、自らの力を出し切った激しい試合を見せる。

遼平は祖父に感謝を述べ、今後のプランについて検討すると話す。

伊吹吾郎孫の遼平 0―2の僅差判定負けで初の決勝進出ならずも 「成長は見せられた」

 ◇プロボクシング東日本新人王ミドル級準決勝4回戦 ○吉野健二《判定》伊吹遼平●(2024年9月20日 東京・後楽園ホール)

 ミドル級4回戦で俳優の伊吹吾郎(78)を祖父に持つ遼平(28=三迫)が0―2の僅差判定負け(38―38、39―37×2)を喫し、初の決勝進出を逃した。

 今年2月に敗れた吉野との再戦。立ち上がりは距離を取りながら試合を進め、相手の強烈な左フックを被弾しながらもガードの上から打ち込み応戦。2回に相手のはローブローにもん絶も、再開後はカウンターの右フックで相手をぐらつかせた。ゴングと同時に飛び出した4回は接近戦で打ち合いを展開し左右の強打を浴びせ続けた。

 惜しくも僅差で敗れ3敗目を喫し、初の決勝進出を逃したが「前回よりはいい試合ができた。今回の負けは自分が今出せる力を出せた。実力とは言いたくないが相手の方が力が上だった」と悔しさをにじませながらも晴れやかな表情。今年2月の吉野戦でスタミナ面での課題も残したが、課題を克服したこの日は最後まで打ち合い、場内を沸かせる激闘を見せた。

 この日、バラエティー番組「すイエんサー」のナレーション収録が重なり来場できなかった祖父へ「おじいちゃんが全部じゃないが、自分が表に立たせていただいているのはおじいちゃんのおかげだと思っている。最後、勝った姿を見せられなかったのは悔しい」と話し、今後については「少し休んでから考えます」と話すにとどめた。