10カ月の出場停止から復帰…賭博違反のトナーリが語った“ギャンブル依存症”の苦しみとは?「僕の中には2人の人間がいた」

AI要約

ニューカッスルMFサンドロ・トナーリが賭博違反による10カ月の出場停止期間を振り返り、復帰に喜びを語った。

サンドロは過去の自身との闘いを振り返り、賭博依存症との戦いを語った。

ニューカッスルでのチームメイトやファンのサポートに感謝を述べ、新たなスタートを切る決意を語った。

10カ月の出場停止から復帰…賭博違反のトナーリが語った“ギャンブル依存症”の苦しみとは?「僕の中には2人の人間がいた」

ニューカッスルMFサンドロ・トナーリが賭博違反による10カ月の出場停止期間中を振り返った。

昨夏にミランから加入したトナーリは昨年10月、イタリアでの賭博違反が発覚して18カ月の出場禁止処分が下さることに。加入から間もない状況ではあったものの、10カ月の処分期間を強いられた。(うち8カ月はリカバリープログラムの実施によって執行猶予されている)

先月15日にクラブが「2024年8月28日水曜日に復帰することを発表します。クラブはイタリアサッカー連盟から、同選手のスポーツ出場禁止期間が8月27日火曜日まで続くことを正式に確認しました」と発表した通り、24歳のイタリア代表MFは28日のカラバオカップで正式に復帰していた。

『スカイスポーツ』での対談に応じたトナーリは「この10カ月間、試合やサッカーが恋しかった。スタジアムが恋しかったし、サッカーやピッチでの感動が恋しかった」と出場停止処分中を振り返り「でも、今戻ってこれた。チームと話したり、審判団と話たり…幸せだったよ。自分のミスを理解したし、試合なしでサッカーに取り組むことも理解した」と、喜びを語っている。

トナーリは賭博違反の処分がされる前の自身のパーソナリティについて説明。当時の騒動中、代理人は同選手がギャンブル依存症であることを認めていた。

「自分の90%がそうかもしれないけど、トレーニンググラウンドにいる時は僕は監督、スタッフ、チームメイトと同じ人間なんだ。でも、この処分の前…去年より前は、わからないけど…ちょっと違う。僕は別の人間だったんだ」と、2つの人間性があったこと、そして”ギャンブル依存症”を抱えていた難しさと背景を説明している。

「私生活とサッカーとで2人の人間だったんだけど、今は1人の人間になった。僕が監督と話すときはサンドロだし、プレーするときもサンドロ。イタリアに戻ったときはサンドロで、昨年とこの停止期間中の時期にそれを理解したよ」

「プロサッカー選手は、家には家族がいて、家での生活と練習場での生活があるから、簡単ではないんだ。トレーニンググラウンドでは5、6時間、最大7時間を過ごす。そして僕の場合、過去には2人の人間だった。間違いを犯す前は、とても閉じこもっていて、練習場の人々やスタッフとも決して話さなかったんだ」

「でも今は、毎日が全く違っている。特にスタッフとチームメイトとは、普通に毎日話すのが普通で、関係を持つのが普通になれた」

カラバオカップやプレミアリーグ復帰戦ではファンがトナーリを大声援で迎え、全力でサポートすることを約束。さらに、チームメイトのブルーノ・ギマランイスとジョエリントンもファンと共にトナーリのチャントを歌い、復帰を歓迎していた。

イタリア代表MFは最後に、処分期間中にニューカッスルのチームメイトに支えられたことを明かし、感謝を伝えている。

「復帰した最初の試合の後と2試合目の後、ファンはクレイジーだったね。ブルーノとフォンジョも同じで、処分中に中に毎日私僕をサポートしてくれた。トリップス(キーラン・トリッピアー)とキャプテンのジャマル(・ラッセルズ)の2人…この4、5人の選手が特に僕をサポートしてくれたんだ。でも、すべてが僕にとって驚きだったんだ。僕は新しいプレーヤーだったから。(処分前に)ここにいたのは2カ月だけだったと思う」

「今はとても大変だけど、ニューカッスルで働いている人たちやここに住むすべての人たちみんなが、僕を応援してくれて、助けてくれる」