「2つの人生があった」違法賭博で長期出場停止処分から復帰のトナーリ、支えてくれたクラブに感謝「フットボールが恋しかった」

AI要約

昨夏の移籍市場でニューカッスルに加入したイタリア代表MFサンドロ・トナーリが、10カ月の出場停止処分を経て復帰し、クラブとファンに感謝を述べる。

トナーリは違法プラットホームでの賭博行為が発覚し、長期の出場停止処分を受けたが、復帰後に自己変革を遂げ、チームやスタッフとの関係性が良好になったことを語る。

フットボールへの愛情を明かし、チームメイトやクラブのサポートに感謝するトナーリは、過去のミスから学び、新たなスタートを切ったことを強調している。

「2つの人生があった」違法賭博で長期出場停止処分から復帰のトナーリ、支えてくれたクラブに感謝「フットボールが恋しかった」

ニューカッスルのイタリア代表MFサンドロ・トナーリが、長期出場停止から復帰した現在の心境を明かした。

昨夏の移籍市場でニューカッスルに鳴り物入りで加入したトナーリだったが、違法プラットホームでの賭博行為が発覚。司法取引によって10カ月の出場停止処分をイタリアサッカー連盟(FIGC)から受け、ニューカッスルでも昨年10月末から長期のサスペンションとなっていた。

愚かな行為によって昨シーズンを棒に振ってしまったトナーリだったが、処分が明けた先月からチームに復帰。ニューカッスルではここまで公式戦3試合に出場しており、徐々に出場時間を伸ばすと好調のチームを支える一人となっている。

イギリス『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じたトナーリは、自身が生まれ変わったことを強調。そのうえで、出場停止中も支え続けてくれたクラブやファン、チームメイトへの感謝を述べている。

「ミスをする前は、自分の中に2つの人生があったんだ。自分の殻に閉じこもってしまっていて、トレーニング場ではスタッフとも誰とも話すことはなかった」

「今はその時とは完全に違う。毎日が違っているよ。特にスタッフやチームメイトとの関係がね。毎日彼らと話すのが普通になっているし、関係性を持つのも普通になっている」

「トレーニング場に来て、監督やスタッフ、チームメイトといるときの僕は同じ一人の人間なんだ。10カ月前や去年より前は、少し違った。僕は別の人間だったと思う。人生とフットボールで、2人の違う人間だった」

「でも、今はただ1人だ。監督と話しているときの僕はサンドロだし、プレーしているときの僕もサンドロ。そしてイタリアに戻ってきたときでも、僕はサンドロなんだ。この1年で、僕はこれを理解したよ」

「この10か月間、僕はフットボールが恋しかった。スタジアムが恋しかったし、ピッチ上のすべての感情が恋しかった。今はそこへ戻ってきたけど、本当にうまく復帰できたと思っている」

「チームとも、監督とも話をした。監督は喜んでくれていたよ。自分がしてしまったミスについては、理解している」

「ブルーノ(・ギマランイス)とジョエリントンは同じように接してくれていた。出場停止中、彼らは毎日サポートしてくれたんだ。(キーラン・)トリッピアーとキャプテンのジャマール(・ラッセルズ)を含めたこの4人は、僕をサポートしてくれた最高の選手たちだった」

「もちろん、すべての選手やチームの全員が僕をサポートしてくれたよ。僕は新加入選手だったからこそ驚きだった。ここにいたのはたった2カ月だけだったんだ。でも、ニューカッスルで働く人からここに住む人まで、すべての人たちが僕をサポートし、助けてくれた」