【全国学生相撲個人体重別選手権】日大の花岡真生が135キロ未満級で4連覇!前人未踏の歴史的偉業

AI要約

第49回全国学生相撲個人体重別選手権大会が14日、大阪・堺市大浜公園相撲場で行われた。今年から階級区分が一部変更され、新設された125キロ未満級では大森康弘が優勝し、135キロ未満級では花岡真生が4連覇を達成。無差別級ではブフチョローンが2連覇を達成した。

各階級の決勝戦では激しい攻防が繰り広げられ、若手選手たちの活躍が目立った。大学生や高校生など、様々な背景を持つ選手たちが力を競い合った。

相撲の技術や戦術だけでなく、選手それぞれの成長や努力が見て取れる大会となった。今後の相撲界の注目選手がここから輩出される可能性も高い。

【全国学生相撲個人体重別選手権】日大の花岡真生が135キロ未満級で4連覇!前人未踏の歴史的偉業

 第49回全国学生相撲個人体重別選手権大会が14日、大阪・堺市大浜公園相撲場で行われた。当初は9月1日に開催予定だったが、台風の影響で延期となっていた。出場人数のバランスを考慮し、今年から階級区分が一部変更。最も軽い65キロ未満級が廃止され、125キロ未満級が新設された。東西の予選を勝ち抜いた各階級16人ずつが8階級で熱戦を繰り広げた。

 75キロ未満級は、最軽量級ならではのスピードのある攻防が見られ、1回戦から「居反り」が2番も決まるなどや多彩な技が飛び出した。優勝は、大学初の入賞となった青森・弘前実業高出身の栩内陽向(専修大3年)。決勝で東日本覇者の清宮健史(日大2年)を破った。

 85キロ未満級は、昨年の世界選手権軽量級銅メダリストの奥知久(日体大4年)が圧倒的な強さで優勝した。決勝の相手は、大相撲の元小結・海鵬の長男の熊谷颯天(日大2年)。東日本体重別決勝の再戦となり、低い体勢からじっくり攻めて寄り切った。東日本体重別の同階級では3連覇しているが、当大会では初優勝となった。

 100キロ未満級は、神奈川・向の岡工業高出身の金子大祐(国士舘大4年)が初めての入賞で初優勝。昨年優勝の山口颯斗(日体大3年)は準々決勝で斎藤貴仁(近大3年)に敗れた。国士舘大から全国大会優勝者が出るのは14年ぶりのことだった。

 115キロ未満級は、東日本体重別で準優勝だった満上颯悟(日体大2年)が初優勝。長身を生かした四つ相撲で勝ち進み、決勝では西日本覇者の八嶋凱登(近大4年)を堂々寄り切った。満上は佐賀・多久高3年時には全国高校総体80キロ級で3位。昨年の当大会は100キロ未満級に出場しており、増量を続けて飛躍的に力をつけた。

 今年から新設された125キロ未満級は、昨年の115キロ未満級を制した大森康弘(金沢学院大3年)が優勝。体重無差別の全国大会等で何度も入賞している実力を発揮し、四つに組んでの速攻や豪快な投げ技で力の違いを見せた。

 135キロ未満級は、花岡真生(日大4年)が前人未踏の4連覇を達成。昨年と同じ顔合わせとなった決勝でスフバット(専修大4年)を退けた。準決勝は右からの小手投げだったが、それ以外の3試合は全て得意の右上手投げ。今大会も必殺技を何度も繰り出し、大学通算8個目のタイトルを手にした。東日本体重別では4年間のうち優勝1度だが、全国体重別では無類の強さを発揮。当大会が始まってから約半世紀、全階級を通じて誰も成し得なかった4連覇の歴史的偉業を達成した。

 135キロ以上級は、静岡・飛龍高出身の菅原悠翔(東洋大2年)が大学初めての入賞で初優勝。178キロの巨体を生かした前に出る相撲で勝ち進み、準決勝で西日本覇者の浦山秀誠(近大4年)を、決勝で東日本覇者の木下優希(東農大3年)を堂々撃破した。

 無差別級は、昨年の同階級覇者のブフチョローン(日体大4年)が2連覇を達成。東日本覇者の川上竜昌(日大4年)と決勝で対戦し、左を差して投げを打ちながら横から攻めて右で小股もすくって送り出しで勝負を決めた。一昨年は115キロ未満級を制しており、当大会3年連続の優勝となった。

 ▽75キロ未満級 準決勝

清宮健史(日大2年) 突き落とし 松永颯斗(愛知学院大4年)

栩内陽向(専修大3年) 寄り切り 山城希友斗(日大1年)

 ▽決勝

栩内陽向 すくい投げ 清宮健史

 ▽85キロ未満級 準決勝

奥知久(日体大4年) つり落とし 田中太一(日体大3年)

熊谷颯天(日大2年) 押し出し 吉本浩英(京都大4年)

 ▽決勝

奥知久 寄り切り 熊谷颯天

 ▽100キロ未満級 準決勝

金子大祐(国士舘大4年) 押し出し 一戸龍道(日大3年)

斎藤貴仁(近大3年) 寄り倒し 東亮佑(日大2年)

 ▽決勝

金子大祐 突き落とし 斎藤貴仁

 ▽115キロ未満級 準決勝

長内風道(近大1年) 押し出し 田崎正美(日大1年)

満上颯悟(日体大2年) 寄り切り 八嶋凱登(近大4年)

 ▽決勝

満上颯悟 寄り切り 長内風道

 ▽125キロ未満級 準決勝

佐藤架月(法政大3年) 寄り切り 加藤梨生(東洋大1年)

大森康弘(金沢学院大3年) 寄り切り 柴田林太(明大2年)

 ▽決勝

大森康弘 上手投げ 佐藤架月

 ▽135キロ未満級 準決勝

スフバット(専修大4年) 下手投げ バヤルボルド(日体大1年)

花岡真生(日大4年) 小手投げ ミャンガンバヤル(東洋大4年)

 ▽決勝

花岡真生 上手投げ スフバット

 ▽135キロ以上級 準決勝

木下優希(東農大3年) 寄り切り 杉本弘樹(日体大2年)

菅原悠翔(東洋大2年) 寄り切り 浦山秀誠(近大4年)

 ▽決勝

菅原悠翔 寄り切り 木下優希

 ▽無差別級 準決勝

川上竜昌(日大4年) 寄り切り 児玉優翔(駒澤大3年)

ブフチョローン(日体大4年) 寄り切り 篠侑磨(金沢学院大2年)

 ▽決勝

ブフチョローン 送り出し 川上竜昌