「本当に面白いチーム。美しい」ラニエリ氏が古巣パルマを絶賛！GK鈴木彩艶は次戦欠場で34歳が待望のデビューへ ｜ セリエA

【欧州・海外サッカー ニュース】イタリア人指揮官のクラウディオ・ラニエリ氏が、セリエAなどについて語る中で、日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマを絶賛した。

昨年1月に古巣カリアリの監督に就任するとセリエA昇格へと導いたラニエリ氏。昨シーズンはセリエA16位の成績で残留を勝ち取って勇退を決め、クラブ指揮官としてのキャリアに終止符を打った。

そんな72歳の指揮官は現在、「バカンス中であり、まだ引退していない」と13日付のイタリア紙『la Repubblica』のインタビューで語り、代表チームの指揮に意欲を見せた。

「カリアリでは、1つのサイクルを終え、完璧なフィナーレを迎えられた。だが常に意欲は少しばかりある。テレビのコメンテーターは気が進まないので、私がなることはないだろう。私が最後にやってみたいのは、どこかの代表チームの指揮だ。ただ、イタリア代表とは言っていないよ」

ラニエリ氏は、カリアリ指揮官の座を退いた現在も、セリエAの動向を見守っている。自身の古巣でもあり、現在、ファビオ・ペッキアが率いる昇格組のパルマに魅了されていることを明かして絶賛した。

「カルチョは見ている。われわれ指揮官は病気みたいなものだよ。一番気に入ったのはパルマだ。非常に気に入っている。3、4年にわたってプロジェクトを続けてきたことが見て取れる。見ていて美しい。前線の選手たちは注目に値する。（アドリアン）ベルナベは素晴らしいゲームメイカーで、ペッキアは本当に面白いチームを作り上げた。素晴らしい」

今シーズン、3年ぶりのセリエAに挑むパルマは、開幕節でフィオレンティーナと引き分けたほか、第2節ではミラン撃破に成功。前節ではアントニオ・コンテ率いるナポリに敗れたが、GK鈴木彩艶の退場後の後半AT途中までリードを保つなど、その戦いぶりが注目を集めている。

鈴木は、開幕からリーグ戦3試合連続出場を果たしていたが、ナポリ戦で退場となったことで、レガ・セリエAのスポーツ裁判所から1試合の出場停止処分が科されており、日本時間17日に予定されている第4節ウディネーゼ戦を欠場する。

したがってイタリアメディア『Mediaset』などは、コッパ・イタリアのパレルモ戦で先発した背番号1番のGKレアンドロ・チチソラが、鈴木の代役を務めると予想している。34歳のアルゼンチンGKチチソラは、過去にスペツィアやペルージャなどでプレーした経験があるが、いずれもセリエBの舞台。17日のウディネーゼ戦は、待望のセリエAデビューの機会となる。

なお、チチソラの背番号1番のシャツは、ナポリ戦で急造GKを務めた主将のDFエンリコ・デルプラートが袖を通したため、本人に先立ってセリエAデビューを飾っている。

試合情報

パルマ vs ウディネーゼ

試合時間：2024年9月17日（火）日本時間1:30

会場：スタディオ・エンニオ・タルディーニ