ブレイキンの未来と可能性を感じた一戦。ジュニア世代のための国内最高峰クルーバトル「東急不動産ホールディングス BREAKINʼ SUMMIT 2024」

AI要約

2024年9月7日(土)に東京都渋谷区の国立代々木競技場第二体育館にて「東急不動産ホールディングス BREAKIN’ SUMMIT 2024」が開催された。

大会はジュニア世代を中心としたブレイキン大会で、世界最大のジュニア大会を目指して初開催となった。

激しい戦いやリスペクトある様子が見られ、熱気の中でTOP8が競い合った。

地域の個性が光るスタイルズ vs 沖縄LAFヤンキースのバトルやブレイキンの魅力を感じさせた大会のハイライトを振り返る。

沖縄LAFヤンキースのアイキャッチングな動きやスタイルズの総合的なスキルが際立った。

DA-PUMPのKENZOを特別ジャッジに迎えた大会では、独創的なムーブやインパクトあるパフォーマンスが観客を魅了した。

ブレイキンの未来と可能性を感じた一戦。ジュニア世代のための国内最高峰クルーバトル「東急不動産ホールディングス BREAKINʼ SUMMIT 2024」

2024年9月7日(土)に東京都渋谷区の国立代々木競技場第二体育館にて「東急不動産ホールディングス BREAKIN’ SUMMIT 2024」が公益社団法人日本ダンススポーツ連盟主催の下で開催された。

本イベントはパリ2024オリンピックの影響もあり、近年盛り上がりを見せるブレイキンシーンにおいて、ジュニア世代が中心となる大規模な大会が国内外問わず開催されていない背景から、ブレイキン大国である「日本」から、世界に発信できる世界最大のジュニア大会となることを目指して今回初開催となった。

そんなオリンピックの熱も冷めぬ中で行われた今大会では過去に様々なブレイキンの公式大会が開催されてきた東京は渋谷にある国立代々木競技場第二体育館にて大型ステージが組まれ、たくさんの観客が来場した。

なお大会MCにはプロダンサーのFISHBOYとBBOY NICOLAS、プロダブルダッチャーのYUI(REG☆STYLE)の3名、DJはTEEとTOSHIの2名、そしてジャッジにはトップBBOYとBGIRLの計13名と豪華メンバーが集結し、まさに世界最大のジュニア大会を目指すにふさわしい環境の中で行われた。

また今大会には、年齢も人数も様々なU15のメンバーで構成された各都道府県をレペゼンする全48チームが全国から集まり初代チャンピオンの座を競いあった。決勝まで勝ち上がると5回もバトルをすることになりスキルだけでは無く、スタミナも必要となる熾烈な戦いとなった。

以下は注目シーンをまとめた大会レポートだ。

今大会にはMORTAL COMBATや九州男児新鮮組など国内外で活躍する強豪チームのジュニアクルーも多く出場し優勝候補と期待されていたが、多くのチームがリーグ戦で敗退するなどジュニア世代の各チームのレベルの高さが垣間見られる展開となった。そんな悔しい思いをする場面でもバトル後にはお互いが駆け寄り握手を交わし、ジャッジや相手チームのディレクターへ頭を下げるなどリスペクトを表す様子も印象的だった。

ブレイキンカルチャーの魅力を感じさせたリーグ戦やバトルトーナメントのTOP16を勝ち上がり、TOP8には北は秋田、南は沖縄まで各国をレペゼンする各バトルを制してきた8チームが名を連ねた。そのTOP8の4戦から特に特徴的だったのは、まさに南北の争いでお互いの地域の個性がぶつかり合った、スタイルズ(秋田) vs 沖縄LAFヤンキース(沖縄)のバトル。

スタイルズは全8名の構成でBBOY5名とBGIRL3名(HaLuTo、Mitsuki、YUZUKI、洸羽、RINO、SHIMOHAN、凌久、SORA)のチーム。ミュージカリティやパワームーブなど総合的なスキルの高さが光る。対する沖縄LAFヤンキースは、沖縄ならではの個性を活かしたルーティンで会場を愉しませ、また音ハメとシンクロの精度で圧倒する。結果はその後のソロバトルで持ち返し、勢いを取り戻すべく様々なフリーズのバリエーションや息のあったルーティンを繰り出し9票を獲得したスタイルズの勝利。準決勝に進出した。

BBOY5名とBGIRL2名(ryusei、richiya、kimiya、kenshi、yuzuki、towa、sakura)の合計7名で戦った沖縄LAFヤンキースは惜しくも負けてしまったものの、見ている人たちにインパクトを残したクルーであることは間違いないだろう。全体的な印象としてソロやルーティンに関わらず全員で士気を上げながら自分たちの持つ独創的なムーブを随所に取り入れてくるチーム。その中でも2ラウンド目には、今回特別ジャッジとして参加したDA-PUMPのKENZOにアピールするようなDA-PUMPの人気曲「U.S.A」内で披露されるアイコニックな動きを見せた。その後も見事な音ハメとルーティンのシンクロで会場を沸かせた。