「捕ってからも心配って嫌ですね、ピッチャーも」レジェンドOBが危惧する リーグワースト失策佐藤輝明の"チームに与える影響"とは

AI要約

阪神の主砲、佐藤輝明の守備難と打撃力についてクローズアップ。

守備面の課題として23個目の失策を犯し、投手にも影響を与える可能性が指摘されている。

守備意識の向上を図るために幼少期からの訓練の重要性が強調され、佐藤には攻守の奮闘が期待されている。

「捕ってからも心配って嫌ですね、ピッチャーも」レジェンドOBが危惧する リーグワースト失策佐藤輝明の"チームに与える影響"とは

 阪神の主砲、佐藤輝明の守備難が改めてクローズアップされている。

 現在混セとなる中、8日のヤクルト戦(神宮)では2点を追う3回一死の場面、長岡秀樹の三塁へ高く舞い上がった飛球に対し、ボールはグラブに一度入ったものの、捕球しそこねるボーンヘッド。セ・リーグワーストを更新する23個目の失策を契機にその後の沢井廉の3ランにつながってしまった。

 一方、打撃面では3連戦初戦のヤクルト戦で12号となるグランドスラムを放つなど絶好調。勝負の9月にきて勢いを増しているとあって、課題の守備面の向上が求められている。

 佐藤の三塁守備に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は日本ハム、阪神で活躍した下柳剛氏は自身のYouTubeチャンネル「柳に風」を9月9日に更新。動画の中でヤクルトのレジェンドOBで現役時代に遊撃、三塁手として10度のゴールデン・グラブに輝くなど守備の名手として知られる宮本慎也氏と対談を行っている。

 現在の混セの各球団のキーマンなどについて意見を交わす中で、佐藤の守備面に話題が及ぶ場面があった。

 宮本氏は佐藤の守備に関して「(打球を)捕ってからも心配って嫌ですね、ピッチャーもね」とコメント。佐藤の場合は捕球してからのスローイングにも不安があることで、投手にも影響を及ぼしている可能性があると指摘。

 下柳氏もこの点には同意した上で、スローイングが安定しない要因には「意識の問題よな、(守備が上手な選手は)小さいときから意識して投げ続けているから」と幼少期からの訓練、意識を高めることが大事とした。

 

 宮本氏も守備練習をおろそかにしてしまうと「なかなか直らない」として、佐藤に関しては「本人は意識していると思うんですけどね、今」と守備意識を高めている最中ではないかと考察を加えた。

 PL高校出身の宮本氏は自身の堅守につながったのは、高校時代のプレッシャーがかかりながらの練習が生きたとした上で、下柳氏も「PL出身者はスローイングいいよな」と球界でも同校のOBは安定したスローイングで知られるとした。

 動画内では混セの今後の戦況について、様々なポイントで分析を加えている。

 首位の巨人を2.5差で追う阪神は10日から本拠地甲子園で勝負の7連戦を戦う。ここでいかに勝ち星を奪えるかで逆転Vも見えてくるとあって、主軸の佐藤には攻守ともに奮闘した姿を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]