レガレイラ、牝馬三冠最後の1冠獲得目指し前哨戦『ローズS』へ 初の牝馬限定戦で問われる”進化”

AI要約

レガレイラが牝馬三冠最後の1冠獲得を目指し、秋華賞トライアルのローズSに登場する。

春の皐月賞、日本ダービーでは挑戦したものの6、5着に終わり、今回は牡馬相手ではない牝馬限定戦に臨む。

調教では体の成長や気性的な成長を見せ、今週のレースに向けて好調をキープしている。

ローズSを通じて、レガレイラがどれだけの強さを見せるかが注目されており、勝利すれば秋の大舞台への一歩を着実に進めることができる。

 今週は3日間開催で、2日目に中京で秋華賞トライアル「第42回ローズS」(G2・15日・芝2000メートル)が行われる。牝馬三冠最後の1冠獲得を目指し、レガレイラが登場する。昨年のホープフルSを制し、今春は牡馬相手の皐月賞、日本ダービーに挑んだが6、5着と及ばなかった。秋は牝馬限定の秋華賞を目標に、まずは前哨戦へ。6戦目にして初めて臨む牝馬限定戦で牡牝混合GⅠ勝ちの実力をみせる。

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 秋の大舞台を前に”進化”を問われる一戦だ。昨年のホープフルSを制し、今年の春は皐月賞、日本ダービーに出走したレガレイラが秋は秋華賞に照準を合わせ、前哨戦のローズSに登場する。

 76年ぶり3頭目の牝馬制覇を目指した皐月賞は行き脚がつかずに後方からとなり、しまいは伸びたものの6着。続くダービーは出遅れて後手に回り、上がり3F33秒2の脚を使って追い上げたが、前残りの展開で5着と掲示板を確保するのがやっとだった。太田助手は「スタートの遅れは仕方ない。ゲートを(普通に)出るにこしたことはないんだけど。でも、最後はいい脚を使っていた」と振り返る。

 今度こその思いだ。夏場は放牧で充電期間に充て復帰戦への調整は順調そのもの。4日の1週前追い切りでは、美浦Wでヒップホップソウル(4歳オープン)と併せ馬。2馬身を追走し、直線は内に進路を取ってびっしり併せ、6F78秒9―36秒5―11秒5の好時計で同入した。

 「体が大きくなってきて、歩様の硬さは相変わらずでも、今週からぐんと調子を上げてきた」と太田助手はここにきての上昇を喜ぶ。気性的な成長には「春と比べてずぶさが出てきたのかな。勘のいい馬なので競馬に行けば違うと思うけど。体が大きくなって、気持ちの面でゆとり出たのかなというのも、少なからずあると思う。厩舎でも期待している馬でもあるし、いい形で秋を迎えたい」と話す。

 初の牝馬限定戦でどれだけの強さを見せるか。勝って最高の形で秋の大舞台へ駒を進めてみせる。