中野幹士、プロデビューから11連勝で初タイトル ボディーを攻め4回KO「嫌がるのが分かっていた」【ボクシング】

AI要約

中野幹士が東洋太平洋フェザー級王座を獲得する試合で圧勝し、プロデビューから11連勝を果たした。

中野の強力なボディーショットが相手を次々と倒し、4回34秒でKO勝利を収めた。

試合後に感極まり、初めてのタイトル獲得に喜びのコメントを述べた中野は、今後もさらなる活躍を約束した。

中野幹士、プロデビューから11連勝で初タイトル ボディーを攻め4回KO「嫌がるのが分かっていた」【ボクシング】

◇7日 ボクシング 東洋太平洋フェザー級王座決定戦(東京・後楽園ホール)

 中野幹士(29)=帝拳=がブリックス・ピアラ(フィリピン)を4回34秒KOで退け、プロデビューから11連勝で初のタイトルを獲得した。2回からプレスをかけてボディーを攻め、圧勝だった。

 中野の重く鋭いボディーショットが何度も突き刺さったピアラが、3回終盤にたまりかねたように膝をつく。続く4回は開始直後からロープに詰めて猛攻をかけ、最後はまたボディーで倒して10カウントだ。アマチュアで国際大会も制した中野は、プロ11戦目のタイトル初挑戦で破格の強さを見せた。

 リング上のインタビューでは感極まり、声を詰まらせた。「ボディーを嫌がるのが分かっていたので狙い通りでした。ベルト、重いですね。うれしいです。応援してくれる方に、もっといいベルトを見せられるように頑張っていきたいと思います」

 5月の前戦は7回TKOで圧勝したが、内容に納得がいかず、控室で涙をこぼした。今回は試合前に「スカッと勝って、そういうことにならないように」と話していたが、2度倒して3回KOと会心の内容でも、ようやく手にしたベルトの重みで涙をこぼした。