シェフラーは「上」、松山は「サイド」、ホブランは「下」! スウィングと右手グリップの関係性をAIで分析

AI要約

ゴルフスウィング解析アプリ「スポーツボックスAI」を活用した右手グリップによるスウィングタイプの違いについて、スコッティ・シェフラー、松山英樹、ビクトール・ホブランの例を挙げて解説。

「バイオスウィングダイナミクス」に基づいた右手のグリップ分類には、「オントップ」、「サイドオン」、「アンダー」の3タイプがあり、それぞれ異なる特徴がある。

各右手グリップタイプごとに異なるバックスウィングの動きやクラブ軌道を理解することで、より適したスウィングを形成することができる。

シェフラーは「上」、松山は「サイド」、ホブランは「下」! スウィングと右手グリップの関係性をAIで分析

スウィング動画をAIによる3D解析技術でデータ化することができる、コーチ専用のゴルフスウィング解析アプリ「スポーツボックスAI」。このアプリを活用しているゴルフコーチ・北野達郎に右手グリップによるスウィングタイプの違いを、スコッティ・シェフラー、松山英樹、ビクトール・ホブランで解説してもらった。

こんにちは。SPORTSBOX AI 3Dスタッフコーチの北野達郎です。PGAツアーのレギュラーシーズンは、スコッティ・シェフラーが初の年間王者に輝きました。そこで今回はPGAツアープロに学ぶ「右手のグリップとスウィングの関連性」についてです。この理論は、世界ゴルフティーチャーズの殿堂入りをしているアメリカ人のコーチ、マイク・アダムスと、イギリス人のコーチ、テリー・ロールズの「バイオスウィングダイナミクス」がベースとなりますが、従来よりもデータを用いた診断が可能になり、より特徴の違いが明確になりました。それでは早速解説させて頂きます。

まず、「バイオスウィングダイナミクス」とは、ゴルファーの身体的特徴をさまざまな計測をもとにタイプ別に分類して、それぞれのタイプに合うスウィングを提唱する理論です。今回のテーマである「右手のグリップ」では、まずクラブを上からカバーするように握るウィークグリップを「オントップ」、次にクラブを横から握手するように握るスクエアグリップを「サイドオン」、そしてクラブを下から包み込むように握るストロンググリップを「アンダー」と言います。

他にもウィークとスクエアの中間のグリップを「サイドカバー」、スクエアとストロングの中間のグリップを「サイドアンダー」と言いますが、今回は「オントップ」、「サイドオン」、「アンダー」の3タイプについて解説します。

続いて右手グリップのタイプ別に異なるバックスウィングの特徴をお伝えします。まずウィークグリップの「オントップ」は、P2(テークバックでシャフトが地面と平行のポジション)で右ひじが背中側に動くのが特徴で、バックスウィングで手よりもクラブヘッドはややアウトサイドに上がります。

これに対してストロンググリップのアンダーは、右ひじが胸の正面から外れずに腕を右に回転させながらテークバックするので、P2で手よりもヘッドはインサイドに上がります。そしてスクエアグリップのサイドオンはその中間で、P2で手とクラブヘッドが重なるテークバックになります。この特徴が分かると、右手グリップのタイプごとに合うテークバックの動きやクラブ軌道を形成するのに役立ちますので、是非チェックしてみて下さい。