主力離脱でも揺るがぬ強さ 4年ぶりVへ着々…5球団を圧倒するホークスの“強み”

AI要約

ソフトバンクが6日時点で優勝へのマジックナンバーを「15」としており、今季の各ポジションの状況を振り返る。先発投手、救援陣、捕手、内野の状況を詳しく解説。

先発投手ではモイネロや大津が活躍し、救援陣も苦しい状況ながらも松本投手が奮闘。捕手、内野も主力選手が結果を残し、統合投手が途中離脱してもチーム力をキープ。

特に、新加入の山川選手やルーキーの廣瀬選手がチームに貢献。また、川瀬選手の活躍も目立つ。選手層の厚みが大きな強みとなっている。

主力離脱でも揺るがぬ強さ 4年ぶりVへ着々…5球団を圧倒するホークスの“強み”

 ソフトバンクが6日時点で優勝へのマジックナンバーを「15」としている。今回は、今季の各ポジションの状況を5つに分けて紹介。「選手層の厚み」という大きな強みについて振り返る。(成績は8月21日の試合終了時点)

 まずは先発投手。和田毅投手が故障もあって5登板にとどまっているが、リリーフから転向したリバン・モイネロ投手がリーグトップの防御率1.64を記録。同じく中継ぎから先発に移った大津亮介投手も16試合で防御率3.13と活躍し、有原航平投手、大関友久投手、カーター・スチュワート・ジュニア投手も好成績を残した。

 救援陣は、モイネロと大津が先発に移り、武田翔太投手も右肘のトミー・ジョン手術を受けてシーズンを棒に振っている。昨季45登板で防御率2.38の田浦文丸投手も故障の影響で出遅れた。昨季49登板で防御率0.92、26セーブのロベルト・オスナ投手が、今季は防御率3.99。7月2日を最後に故障で戦列を離れている。しかし、オスナの離脱以降にクローザーを任された松本裕樹投手が防御率2.89、11セーブ、奪三振率8.66を記録し、奮闘した(9月5日に出場選手登録抹消)。

 昨年は結果を残せなかったダーウィンゾン・ヘルナンデス投手と杉山一樹投手、新加入の長谷川威展投手がいずれも防御率2点台と奮闘。津森宥紀投手(8月29日に抹消)と藤井皓哉投手(9月1日に抹消)はともに防御率1点台、又吉克樹投手も防御率2.43と既存戦力も安定した投球を見せた。

 捕手は甲斐拓也捕手が今季もレギュラーを務め、89試合で打率.268、OPS.728。2番手の海野隆司捕手は打率.163ながら、自己最多の47試合に出場した2022年に迫る出場機会を得ている。

 内野では新加入の山川穂高内野手が一塁のレギュラーに座り主砲として活躍。石塚綜一郎捕手も打力を買われ一塁での出場機会が多い。三塁は昨年に続いて栗原陵矢内野手が107試合で打率.265、12本塁打。96試合で打率.239、13本塁打に終わった昨年から成績を向上させている。

 今宮健太内野手もショートの座を渡さず、102試合で打率.262、リーグトップタイの19犠打と、つなぎ役を担っている。二塁は4月に牧原大成内野手が故障で離脱し、やや流動的になっていた。牧原大の離脱後は三森大貴内野手がスタメン出場を重ね、打率.288をマークも交流戦で骨折。台頭したのがドラフト3位ルーキーの廣瀬隆太内野手だった。

 廣瀬は6月に打率.319、OPS.803。7月は打率.083と苦戦して1軍登録を外れたものの、復帰した牧原大が打率.303をマークした。主力2人が離脱した期間もチーム力を大きく落とすことなく、危機的状況を乗り切った。

 スーパーサブの川瀬晃内野手の奮闘も見逃せない。チーム事情に応じて二塁・三塁・遊撃の3ポジションをカバーしながら79試合で打率.256。ユーティリティとして活躍している。