シナーが全米OP初の決勝進出 体調不良のドレイパーにストレート勝ち

AI要約

全米オープンテニスの男子シングルス準決勝で、イタリアのヤニック・シナーが英国のジャック・ドレイパーを下して決勝進出を果たす。

試合中にシナーは転倒して手首を痛めるも、強力なプレーで勝利し、ドレイパーは体調不良で精彩を欠いた。

過酷な一戦で両者にトレーナーの治療が必要になるシーンもあり、シナーは決勝でのタフな試練に向け準備する。

シナーが全米OP初の決勝進出 体調不良のドレイパーにストレート勝ち

【AFP=時事】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が7-5、7-6(7-3)、6-2のストレートで第25シードのジャック・ドレイパー(Jack Draper、英国)を下し、伊男子勢として大会初の決勝進出を決めた。

 今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)覇者であるシナーは、試合中に転倒して手首を痛めながらも、43本のウイナーを記録する強さを見せつけた。

 対するドレイパーは、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)が優勝した2012年大会以降では英国勢男子初の4強入りを果たしていた中、明らかな体調不良の様子で終盤に力尽き、10本のダブルフォールトと43本のアンフォーストエラーを犯すなどプレーに精彩を欠いていた。

 3時間以上にも及んだ過酷なこの一戦の第2セットでは、ドレイパーがコートサイドで嘔吐(おうと)する場面があった。シナーも打球を追っていた際、転倒を防ごうとして左手首を痛めてしまった。結局ドレイパーがこのゲームを取って5-4とした後、両者は同時にトレーナーの治療を受けることになった。

 特にフルメディカルタイムアウトを取る必要があったシナーは、互いによく知った仲でコート外では最高の友人だというドレイパーとの試合を振り返り、「とてもフィジカルな試合だった。彼(ドレイパー)は難敵だから、決勝に勝ち進めてすごくうれしい」とコメントした。

 8日の決勝では、テイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)とフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)の勝者と対戦する。シナーは、「決勝では、誰が相手でもかなりタフな試練になるだろう」と話した。【翻訳編集】 AFPBB News